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2021/2/9のオンライン就活キャリアセミナーに参加してくださった学生さんたちへ

先日、オンライン就活が主催するキャリアセミナーに登壇させていただく機会があり、そこでいただいた質問に答えきれなかったのが心残りだったので、noteにその回答を書いてみたいと思います。

かなり長くなっちゃいましたし、これを読んでくれる人はいるのかという気持ちはありますが、真剣に質問をぶつけてくださったみなさんにちゃんと応えたいなと思って、書いてみますね。

Q. 荒井さんのビジョンは何ですか?
A. 私は、去年まで5年間、tiny peace kitchenという家庭料理カフェ&ケータリングのプロジェクトをやっていて、そこで「やさしさが連鎖する経済圏をつくる」というミッションをかかげていました。現在は、やっている内容・手段は変わったのですが、その思いは今も変わっていません。私なりに、「やさしさ」の連鎖を作り出して、この社会を少しでもやさしく、未来に持続していきたいものが多い状態にしていきたいと思っています。手段やアプローチは今後も絶えず変化していくと思いますが、その時最善だと思える方法で、自分のビジョンに向かって生きて行くことを常に大事にしていきたいです。


Q. 将来どのような会社を起業したいですか?
A. 前の回答に書いた通り、いつもその時に最善だと思える方法を取り続けたいという思いはありますので、会社を作りたいと思ったらその手段を選ぶと思いますが、会社を起業するという目的は持っていないというのが今の気持ちです。今は、ガイアックスや副業にて一番やりたいことをやれている状態です。


Q. お話の中に少し出てきましたが、改めてお聞きしてみたいです:荒井さんは「社会」をどのように定義づけされますか?
A. 自分が想像力を膨らませられる範囲、自分が関わっていることを実感できる範囲、自分が関与したいと思える範囲ですかね。この範囲を広げて行くことが、大人になって行くということなのかなと思います。社会っていうのは人ごとじゃなくて、自分ごとの範囲かなと思います。


Q. 荒井さんが仰っていたように自分と共通の課題意識を持ってる人が周りにいることがとても重要だなと思いました。そのような人脈を作ったりコミュニティを見つけるのはなかなか大変だと思うのですが、荒井さんはこれまでどのように価値観の合う人たちを探し出して関係を作って来られたかお聞きしたいです。
A. とってもシンプルに、いいなって思ったものに近づいていき、嫌だなって思ったことから離れることかな。いいなって思う考え方・コミュニティ・人に近づいて行くと、どんどんその方向に進んでいけると思いますし、芋づる式にいい出会いが増えて行くと思います。時間は有限ですし、自分という存在は周りの影響をどうしても受けるものなので、とにかくいいと思えるもの・人に触れ合う時間をどれだけ長くできるかが大事だと思います。

Q.荒井さんがガイアックスさんと出会ったきっかけが気になります!
当時、大学院の先輩にgoodfindというサイトを紹介してもらって、そのサイトにガイアックスのセミナーが紹介されていたことがきっかけです。セミナーのタイトルが「シェア・フリー・フラット」だったので、大学院の研究のための勉強としておもしろそうだなと思って参加しました。ただ、ガイアックスの会社説明会だと思ってなくて、周りはみんな就活スーツだったのに、私だけ私服でピアス3個付けたまま参加してて、かなり浮いていました笑


Q. 荒井さんは、貴社以外にどのような会社・業界を志望していましたか?
A. 実際には、ガイアックスしか受けませんでした!マザーハウスにそのまま就職させてもらうという選択肢と天秤にかけて、選択したいと思ったのがガイアックスだけだったので。でも、他に見ていたのも全部ベンチャーでしたね。学部生の時には「向いていると思う!」と先輩からオススメされたという理由だけで、コンサルティングファームを見ていました。(とはいえOB訪問とかしただけ。本当に見ていただけ。)


Q. 先程好きな企業を教えていただきましたが、そこで働きたいとは思わなかったのですか?特にマザーハウスは学生のころ働かれていたということで。
A. 前の回答にも書きましたが、マザーハウスでそのまま働かせてもらうという選択肢と比べて、より自分にとってベストと思える選択肢がガイアックスに入る、でしたね。今好きな企業についてもお話ししましたが、ブランドとして好きということと、自分が仕事をする環境として最適だと思うというのは別のことかなと思います。職場を選ぶ、仕事を選ぶという観点では、「自分が仕事を通じてどんな経験をして、どんな自分になっていきたいのか」をイメージして、それを実現するために最適な選択をすることを大切にしたいですね。


Q. 私も、ファストファッションにまつわる社会問題について解決するべく団体を立ち上げ、運営をしています。その中で、人々の消費行動を変えたいと思っています。将来的には、自分で広告などを用いて世の中の消費行動を変えられるようなビジネスを作りたいと思っているのですが、どんなキャリアを歩めばいいと思いますか?
A. その未来を斬り開くために、今自分が一番取り組むべきことはどんなことだと思いますか?どんな意識を育み、どんなスキルを身につけ、どんなコミュニティに身を置くことが良さそうでしょうか?どんな自分になっていきたいかを思い描いて、それの第一歩を踏み出すことがファーストキャリアになり、その選択をし続けることでキャリアをアップデートしていくことがいいのかなと思います。

Q. 私もアパレル業界のサステナビリティに興味があるのですが、活動内容がしっくりくる企業が見つけられていません。起業したいという気持ちはほとんどないのですが、自分のやりたいことを突き詰めていくには起業も視野に入れるべきか、既存の企業に就職して自分のやりたいことを少しずつ実現していくべきか、荒井さんの考えをお聞かせください。
A. 中には「起業したい!」という「目的」を持つ人もいると思いますが、多くの人にとって起業というのは、自分がやりたいことをやる時の一つの手段として浮かび上がるものかなと思います。大学院生のころ、「就職せずに起業しちゃえば?」という声をかけてもらうことがあったのですが、その時の私は、ビジネスのビの字もわかっていないような状態で、自分がビジネスを0から立ち上げて行くイメージが湧かず、まずはビジネスってどういうことなのか、事業を作るってどういうことなのかを学びたくて、それが一番できそうだと感じたガイアックスに就職しました。正直にいうとガイアックスの事業内容に興味があったわけではなく(笑)、私の場合はガイアックスでできそうなビジネス経験、ガイアックスにいる人たち、ガイアックスの根底に流れているカルチャーに魅了されて、ファーストキャリアを選択しました。今後やりたいことや、こんな自分になっていきたいというものに対して、一番近づけそうな選択肢を見つけてくださいね。完璧な選択肢はなくても、常に考えるベストまたはベターな選択をし続けるのが大切かなと思います。選択肢に正解も不正解もないですから、選択した上で正解にしていくことを大切にしていけると、常に満足度高い状態で働いていけるかなと思います。


Q. 最近はSDGsやサステナブルな生き方と同時に、ヴィーガンという言葉もよく耳にするようになったと感じるのですが、ヴィーガンの方の中には、少し伝え方が過激な方がいる印象も受けます。荒井さんはヴィーガンという選択肢について、どのように考えていらっしゃるかお伺いしたいです。
A. ヴィーガンに限らず、何事も過激な人っていうのはいるものかな〜なんて思います。どんな理由でヴィーガンであることを選択しているのかによって、そのスタンスも大きく変わるのかなって思います。私もゆるくヴィーガンの日があったりしますし、動物性のものをありがたくいただく日もあります。私の個人的な価値観の話になりますが、どんな選択をとっていても、他の選択をとっている人に対して否定的・批判的になることは好きじゃないです。自分の選択は自分の選択。他者の選択は他者の選択。


Q. ソーシャルビジネスと聞くと、社会貢献性が高い一方で批判的な人がいるのも気になります。その点について荒井さんはどう考えますか?
A. 強い正義感を持つと、得てして、自分の正義に相反することに対しては批判的になることが多いのでしょうね。タモリさんが「愛がなくならない限り戦争はなくならない」というようなことをおっしゃっていたのですが、なるほどなと思いました。愛するものがあるから、守らなきゃいけないものがあるから、それを脅かすものは倒さないといけなくなる。強い正義感は、時には強い攻撃に繋がるのかなと思います。私は攻撃することを極力手放したいなと思っていて、強い正義感を持って社会貢献をすることを目指すというスタイルではなく、対話的にやさしさを連鎖させていくことで理想の社会を実現することに加担していきたいなというスタイルです。

以上です!質問だけでなく、アンケートにも長文で感想を伝えてくださった学生さんの皆様に感謝します。皆様の気持ちに動かされて、こうしてこのnoteを書いています。人の気持ちは、人を動かしますね。イベントに参加いただき、そしてnoteを読んでいただき、ありがとうございました!




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