思い込みに気づき、そして変える方法

思いこみに気づいて変えていけたら、もっと楽な生き方ができるかも!

わかってはいても、そもそもどうやってそれに気づいたらいいのかがわからないし、気づいたところでどうやって変えたらいいのかわからない、と多くの方が悩んでいるのを耳にする。

ここでは私の身近な例を使いながら、最終的にはどのように自分の思いこみを見つけられるのか?そして見つけた後の処理方法はどうしたらいいのか、ということを解説していこうと思う。

昨日私に起きたこと

色々な人の話を聞くことで自分の思いこみに気づくことはよくある。

「思い込み」というのはライフコーチとしてクライアントにセッションを行なっていく時によく扱うテーマなので、自分でも気付いたら処理していくようにはしている。だからもうだいぶ手放したと思っていたけれど、本日ゆりにこさんのこちらのレッスンを見ていたら、また気づいてしまった・・・

働き方についての思い込み

私は今まで個人コーチングセッションを軸足に仕事をしてきた。
つまり、クライアントさんにセッションというサービスを購入してもらい、そのサービスを提供することで価値を感じていただく、という働き方。

でもその働き方だと、1日24時間あるうち、私の場合、最大5人までしかセッションを提供できない。これは今まで最大何回のセッションを1日に受けて、自分自身のエネルギーをクリーンに保っていられるのか?という実験をした結果なので、もちろん人によっては10回セッションしても平気、という人もいるかもしれない。

コーチングというのはある意味エネルギーワークなので、セッションとセッションの間には自分自身のリカバリータイムが必要なのである。
それを踏まえると、私の場合は1日最大5回まで。

そしてできれば、週2日、セッションの入っていない日が欲しい。

だとすると、私が年間にできるセッションの数は、仮に大きなお休みを取らなければ最大で1305回のみ。

そしてこれをもし本当にやったとしたら、おそらく1年後私はボロボロになっているかもしれない。

提供できるセッションの数が頭打ちになるということは、私の収入も頭打ちになるということ。

もちろん1305回やったらそれなりの収入にはなるけれど、めっちゃ働いている状態。本当にそれがやりたかったの?

そこで聞こえてきた私の声は

いや、そんな風に馬車馬みたいに働くのではなくて、自分の自由時間がたくさんあって、好きなことをやる時間もたくさん欲しいから、独立したんだよ

という声だった。

あぶないあぶない、この一番大切な気持ちを忘れるところだった。

そしてね、実はこの働き方、実はもう手に入っていたりする。

だけれど今日気づいたのは、そこにまつわる思い込みと罪悪感

「忙しく働くのが良くって、悠々自適に生活するのは悪」

それが私の思いこんでいたことだった。

ガーン、ときた。

こう思うことになった原因を探ってみた。

刷り込みその1

小さな頃、ことあるごとに聞いた母親の言葉を思い出した。

私が小学校5年生まで住んでいたマンションの同じ階に、Tさんという薬剤師の女性がいた。その方はおそらくどこかに薬局を開くなり何なりして、自分も週何日かはもちろん働いていただろうけど、真っ黒に日焼けしてテニスに明け暮れる楽しそうな生活をしていた。それを見た母の一言

『薬剤師の免許を貸して自分は遊び呆けている』

この薬剤師の免許を貸してうんぬんは、母が言ったことことをそのまま書いているだけだから、法律的にどうなの?とかそういう話ではないので悪しからず。

この言葉で私に刷り込まれたことは2つ

悠々自適に暮らしちゃいけない
・薬剤師というのはよくわからないけど何だか良くない職業のようだ

この言葉、私が幼稚園くらいの時に良く聞いたから、当時は薬剤師が何かなど良くわかっていなかった。
だからその言葉をそのまま鵜呑みにしてしまった。

余談ではあるが、今私がもう一度大学に戻って勉強するなら何学部に行きたいかな、と考えた時、多分薬学部に行きたいと思っている。

ではどうして当時薬学部という選択肢を考えなかったかと言えば、薬学部にものすごい悪いイメージがあったんだ、と今になって気づく。

恐るべし、思い込みの力。進学の際の選択肢まで影響する!

擦り込みその2

私の叔父は会社の仕事が合わなくて、あるいは忙しすぎてうつ病になり、会社を早期退職した。そしてそのあとは悠々自適な生活を楽しみながら、主にテニスに明け暮れていた。

出た!またテニス・・・

そこでまた登場する母親のひとこと

会社にも行かずに怠けてテニスばっかりして、ロクでもないわよね・・・・

きちんと正式に早期退職したあと、テニスを楽しみながら暮らしていて何が悪いのかと思うけれど、そういうことを毎日のように聞いていた私。

まあどちらの話も、きっと母は羨ましかっただけじゃないかと思うけれど。

勘のいい方はお察しかもしれないが、長らく私にとって「テニス」というスポーツはチャラチャラしていてロクでもないスポーツ、というイメージだった。

というわけで私の思いこみに気づいた、という話だったけれど、じゃあどうしたらいいのか?

もう一度繰り返す。私の思い込みは

「忙しく働くのが良くって、悠々自適に生活するのは悪」

おわかりだと思うが、これは私が頭で考えていることとは全く違う。これは思考に染み付いているものではなくて、もっと意識の奥深く、潜在意識に染み付いている考え方なのだ。

思い込みの扱い方

ではその思いこみに気づいたら、どのように処理していくべきなのか?

思い込みの取り扱い方は、簡単にいってしまえば以下の3つのステップしかない。

1. まずは持っている思いこみに気づく
2. その思いこみを手放す
3. 古い思い込みとは逆の新しい価値観に書き換える

ひとつひとつ解説していこう

持っている思いこみに気づく

これまでの解説で私の思いこみに気づいたプロセスを説明してはきたが、体系立ててもう一度まとめたいと思う。上の私の例では、働き方について考えていたときにふとその思いこみに気づいたのだけれど、おそらく気づくためには以下の部分を洗い出していくことが気づきにつながっていく。

・自分で陥りがちな行動パターンは何?
・選択肢がない、絶体絶命だと思っていることの裏には何がある?
・うまくいっている人はどんなことを考えているのか?
・自分の人生でうまくいっていない(と思っている)ことは何か?
・罪悪感や不安を感じやすいことは何か?

この5つの質問を自分自身に繰り返していくことで、自分が思い込んでいることというのが明らかになってくるのだ。例えば私の例を当てはめていくと

陥りがちな行動パターンは?
>セッションのお申し込みがないと焦る

選択肢がないと思っている裏には?
>セッションで生計を立てなければいけない


うまくいっている人はどんなことを考えている?
>セッションの時間を減らしてマネタイズする方法を実践している

自分の人生でうまくいっていないことは何?
>セッションの枠が毎日Maxまで埋まっていない

罪悪感や不安は?
>セッションの枠が毎日Maxまで埋まっていない

つまり、自分の中で『セッションの枠が完全に埋まっていることが良いことで、そうでなければダメだ』という思い込みがある、というのがわかるだろう。

でも恐ろしいよね、これ。

だって私は本当は『セッションをMaxまで埋めたいと思っていない』のだから。

ぜひ上の質問を繰り返して、持っている思いこみにまずは気づいてほしい。

持っている思いこみに気づいたらその次は

その思いこみを手放す
 古い思い込みとは逆の新しい価値観に書き換える

なんだけれど、その方法については長くなったのでまた別の機会に書きたいと思う。

まずは、上の5つの質問で、みなさんも自分の思い込みを見つけてみては?





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