見出し画像

オートミールと腸内細菌

(全く内的家族システム(IFS)とは関連のない投稿です)

時々、興味深い論文を紹介しようと思います。
(今回のオートミールは、そんなに関心があるわけではありませんが、たまたま興味深いものを見つけたので)


定期的に運動するようになったのに加え、オートミール食べるようになってから体重が割に落ちやすくなったのですが、摂取カロリーの問題というよりも腸内細菌に影響してるんじゃないかと推測していたら、やっぱりそんな論文が出てました(マウスですが)。

面白い♫

まあ、ストレスとかいろんなことが腸内細菌には影響しますけどね。

わたし的には、オートミールを食べると言うマインドセットができるまで(≓内的システムがそれを許すまで)が長い道のりでしたね・・・


チョコチップ入りオートミールバナナマフィン♫


Zhou AL, Hergert N, Rompato G, Lefevre M.

Whole grain oats improve insulin sensitivity and plasma cholesterol profile and modify gut microbiota composition in C57BL/6J mice.

全粒オーツ麦はC57BL/6Jマウスのインスリン感受性と血漿コレステロールプロファイルを改善し、腸内細菌叢組成を変化させる。

J Nutr. 2015 Feb;145(2):222–30.

要約

(背景)

全粒穀物の摂取は、主要な慢性疾患のリスクを低下させる。しかし、全粒穀物がどのようにしてその有益な効果を発揮するのかは明らかではない。

(目的)

全粒オート麦粉(WGO)と低ブランのオート麦粉(LBO)の生理学的効果を比較すること。

(方法)

2種類のAIN-93Gベースの飼料にWGOまたはLBO小麦粉を配合した。

5週齢の雄性C57BL/6JマウスにLBO(n = 11)とWGO(n = 13)の飼料を8週間与えた。

16SリボソームRNA遺伝子のパイロシークエンシングにより、盲腸内微生物叢をプロファイリングした。

データは平均値±SEMまたは平均値の対数(平均値-SEM、平均値+SEM)で報告した。

(結果)

7週目の体重増加はWGO群で14.6%少なかった(P = 0.04)。

WGOは、血漿インスリン[1500(1370、1650)ng/L vs 2340(2090、2620)ng/L;P = 0.006]、C-ペプチド(3980±548ng/L vs 7340±1050ng/L;P = 0.007)、およびホメオスタシスモデル評価によるインスリン抵抗性(21.4±2.3 vs 34.7±4.9;P = 0.03)の有意な低下によって反映されるように、インスリン感受性を改善した。

血漿中の総コレステロールはWGO群で9.9%減少し、非HDLコレステロールは11%減少した。

相対存在量の比較から、WGO群ではPrevotellaceae、Lactobacillaceae、Alcaligenaceaeファミリーがそれぞれ175.5%(P = 0.03)、184.5%(P = 0.01)、150.0%(P = 0.004)多く、LBO群ではClostridiaceae、Lachnospiraceaeファミリーがそれぞれ527%(P = 0.004)、62.6%(P = 0.01)多かった。

盲腸内細菌叢組成は、血漿インスリンの63.9%の変動と血漿非HDLコレステロールの88.9%の変動を予測した。

(結論)

マウスにおいて、WGOはLBOと比較してインスリン感受性と血漿コレステロールプロフィールを改善し、その効果は盲腸内微生物叢組成の変化と関連していた。

WGOの摂取を増やすことは、慢性疾患におけるインスリン感受性と脂質異常症の改善に役立つ可能性がある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?