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#19 岩下智子フルート塾「海外留学 Q&A」

こんにちは!フルーティストの岩下智子です。

 さて、今日のテーマは、「海外留学のすすめ Q&A」です。西洋音楽を学んでいる皆さんは、できましたら海外に一度は出かけて、ヨーロッパの景色を自分の目で見て、街や村の至る所にある教会の鐘の音、オルガンの音、合唱を聴き、オペラや演奏会はもちろん、現地の人と話をするのを強くおすすめします。可能ならば数年留学して、その土地で生活できるといい経験になります。海外留学についての今回の話は、学生さんだけでなく、フルートを演奏される皆さんにも少しだけ知っていただけたら、うれしいです。

現在、コロナ禍で海外留学を希望している学生さんたちを見ていて、本当に気の毒で仕方ありません。2020年からしばらくの間、世界中がロックダウンしまして、日本人にとっての留学は厳しいものになっていました。最初はレッスンも行われず、入学試験も困難でした。海外で周りの人に接触することもできず独りぼっちで生活し、ましてや、海外でコロナに罹患してしまうと、外国人である日本人はどこの病院に回されるかわかりません。このように心配なことばかりで、留学を延期した方は多かったと思います。

しかし、ここではコロナ後の明るい未来を想像しながら、国別の音楽大学の紹介と、海外留学の一般的な話を書きたいと思います。

Q: 留学するタイミングは、音楽大学を出て留学するのと、大学途中で留学するのはどちらがいいのでしょうか?

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