日経デュアル連載「こどもがひきこもりに その時、親は…」

2019年の連載「親たちへ 私がひきこもった理由」に続き、親御さんの思いを聞く連載を始めました。

当事者にお話を聞いた前連載では、どうしても親御さんは悪者扱いになりがちでした。直接親御さんに会ったことがないから、書けた面もあったかもしれません。このため前連載を終えると、一度腰を据えて親御さんのことを記事にしたいという気持ちが強くなりました。

多くの人が思うことでしょうが、私も人の親として、根っこのところで子どもの不幸を願う親はまれだと思うのです。子どもの幸せと自分の幸せを混同してしまったり、自分の幸せを優先してしまったり、「幸せ」そのものの認知が歪んでいたり…等々、形として間違うことはあるのでしょうが。

またひきこもりの親子関係は「特異な」ケースとして分断すべきではなく、ありふれた親子の延長線上にあると思います。前連載を読んで、この親と似たようなこと、自分も子どもにしたことあるかも…とヒヤッとした読者、少なからずいたんじゃないでしょうか。少なくとも私は取材のたびに、一度ならずヒヤッとしています。

ひきこもりという事象を別の角度から理解するため、また親の思いを知るため、あるいは反面教師として自分の子育てを見直すため…いろんな意味で、新連載を読んでいただければ幸いです。

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