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涙の理由

今年も24時間TVを見ました。
毎年、あぁ、もうその時期なのか、と。

募金の呼びかけや、様々な方の人生を映し出す時間。
本当は日常の中に、隣りにいるかもしれない相手なのに、
こうしてTVでスポットを当ててもらわないと気付けない現実。

私自身も、摂食障害という障害者として、自立支援を受けながらの通院や治療を受けた期間がありました。
それを受け入れないといけない葛藤と現実。
将来への不安、少数派のマイノリティーへ区別、ラベリングされた疎外感。精神疾患は目に見えない部分も多く、自分自身の中でもがく時間がありました。

障害と言っても、本当に様々で。
でも、何となくでも、その大変さや悔しさや虚しさも。
その中から見える景色も、生まれてきた希望も。
何となくでも、何も経験がない頃に見ていたあの頃の自分より、寄り添える気持ちがあります。

毎度毎度、涙がじわっと滲み出てくるのだけれど。
この涙は、どんな気持ちや感情で出ているんだろう‥…

そんな事が、今回初めて頭の中に浮かびました。

応援する気持ちなのか、ただただ、感動しているのか。
でも、何処かで

可哀想…

という気持ちからの涙なのかもしれない。
そんな事を、ふと思いました。

涙って、なんで出てくるんだろう。
涙の理由を改めて考えた時間でした。

みんなが生きやすい社会
差別や偏見のない社会
支え合える社会
寄り添える社会
生まれてきてよかったって、思える社会
生きよう、生きていこう、生きたい、って感じられる社会

私一人がこんな事を言ったところで、現実は残酷で困難で凹むことばかりだけれど。それでも、それを願わずにはいられない世の中なんだとも感じます。

涙の理由が、嬉しくて楽しくて、幸せだな、って思える気持ちからのもので沢山になりますように。
そう思って考えたら、今はとても温かな気持ちになれました。

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