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シャネルから学べることは何か?-アーティストトレースの告知とメモ-

女性ファッションの常識を覆し、一大ブランドを築いたココ・シャネル。

ラグジュアリーブランドの象徴として捉えられることが多いシャネルですが・・・当時の仕事を調べると、男性中心に語られる社会やファッションに問いを投げかけ、常識を壊してきたことがわかります。

例えば・・

金持ちマダムが身につけていた宝石を「男による、男のための女のモード」だと否定
ジャージー素材の女性服、肩紐をつけて女性が動きやすいバッグをつくる
贅沢とは華美な衣装ではなく、シンプルさと機能性を両立した衣装であると定義
など、「女性の体を自由にした動きやすい服」を発明し、女性の社会進出そのものを後押ししてきた存在なのです。

シャネルの存在を憧れや、ブランドビジネスとして捉えるのではなく、
どのような感情をもって、ファッションや社会と向き合っていたのか?
どこからインスピレーションを得て、アイデアを形にしていったのか?
どんな問いを社会に投げかけ変化を創ったのか?

といった、内容を深掘りすることで、シャネルから自分たちの仕事やキャリアに活かせる学びが発掘できるのではないか・・・

と思い、シャネルのアーティストトレースイベントを9月20日(月・祝)10時から開催します!

お申し込みはこちらから!

最近はアート思考に関するnoteを書いていますが、アートとビジネスを繋ぐ思考のヒントは、シャネルを深く理解することで得られる可能性が高いのではと感じています。


ここからは、シャネルのアーティストトレースを実践する上での前提知識を整理しています。

シャネルの人生を理解するのに読みやすい書籍はこちら。

こちらはビジュアルでシャネルの歴史や思想を理解するのに役立ちます。

シャネルが創り出したスタイルメモ

今では当たり前に浸透しているアパレルの常識は、実はシャネルが創り出したものが多く存在します。

ココ・シャネルが作った「スタイル」
1.パンツタイル
2.ジャージー素材
3.コスチュームジュエリー
4.リトルブラックドレス(LBD)
5.バイカラーパンプス
6.2.55バッグ
7.シャネルスーツ
8.ブランドの香水
引用:ココ・シャネルが作った「スタイル」って何ですか?

シャネルは、新しい商品ジャンルをどのように浸透させたのでしょうか?

単にマーケティングが上手だった・・では片付けられるわけがないので
・世の中にどのような問題提起をしたのか?
・どのようにストーリーを創り出したのか?
を考えていくと、マーケティングとアートの接点を見出すことができそうです。

下記はシャネルが発した言葉ですが、自分が仕事の中で、ここまで力強いメッセージを出すことができているか・・は考え直したいところです。

リトルブラックドレスについて

画像1

画像はELLEより引用

黒はシンプル・エレガンスの基本カラーであり、もっと日常的に身につけるべき色

コスチュームジュエリーについて

画像2

画像はELLEより引用

「コスチュームジュエリーを身に着ける女性は、宝石につられて男性に金で買われることも、騙されることもない自立した女性である」

香水No.5について

香りをつけない女性に未来はない。
エレガンスは服だけでは完成しない。香りをつけてこそスタイルは完成する。

シャネルの生い立ちメモ

シャネルを理解する「ざっくり年表」
1883年:誕生
1900年:シトー会修道院に入る
1910年:カンボン通りに「シャネル・モード」オープン
1921年:香水CHANEL No.5を発表
1954年:復帰後最初のコレクション発表
わたしはいつも、自分が既にしたこと以上に優れたことをする必要を感じていた。
1971年:最も嫌いだった日曜日に亡くなる

シャネルが生きた時代1883年~1971年は、どのような外部環境だったのでしょうか。PEST分析の視点で整理します。

政治環境

1914年:第一次世界大戦
1917年:ロシア革命
1939年:第二次世界大戦勃発
1940年:フランスがドイツに降伏し、パリがドイツ軍に占領される

経済環境

1929年:世界恐慌
1947年:ディオールの最初のコレクションが一大センセーションを巻き起こす
1940年:アメリカは既成服産業が活性化

社会環境

1867年:パリオートクチュール協会が設立
1900年~1920年:アールデコがファッションの世界を支配
1914年:第一次世界大戦が始まると、戦争に行く男性に代わって多くの女性が社会に出て仕事をすることになり、女性にこそ動きやすい服装が必要...という発想になる

※その他トレンド
アメリカファッション
アメリカファッションが確立され、シャネルの思想やスタイルが大きく反映される
改良服
改良服とは当時の流行の.ファッションには欠かせないコルセットを廃し、機能的な衣服を提案しようとするもの

参考:現代ファッションの100年

技術環境

・ナイロンの発明アメリカの大量生産時代に大きく影響
・ツイードやジャージーなどアパレル素材技術の進化
・アート分野ではキュビズムや未来派のような動き

激動な人生を送っていたシャネルですが、
・どんな葛藤と向き合ってきたのか?
・どんな健全な怒りを持ってブランドを築いたのか?
・どんな問題意識を社会にぶつけてきたのか?
をトレースすることで、自分たちの仕事のヒントを獲得するできればと思います!


ご興味ある方は、ご参加お待ちしております!