◎日本庭園がさらに面白くなる用語集①

日本庭園の勉強中です。日本庭園の用語や歴史を知る事でさらに楽しめると思います。そんな投稿をまとめます。

●三尊石組（さんぞんいしぐみ）

三尊石組（さんぞんいしぐみ）
仏教の影響を受けた、最も基本的な石組。
一尊よりも三尊にお願いをした方が効果があるという仏教信仰から生じた物で、主尊に見立てた真ん中の大きな石、脇時に見立てた小さな石、合計3つの石で構成。
三尊石組は、他の様々な石組の一部分となることもある。#お庭の勉強 pic.twitter.com/BzGvqmbDKa

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 14, 2023

●神仙蓬莱石組（しんせんほうらい いわぐみ）

神仙蓬莱石組（しんせんほうらい いわぐみ）
池泉庭園でみられる神仙思想に基づいた石組。
東方の海の彼方に不老不死の仙人が住む神仙島があり、そこには長寿・延命の薬があるという神仙思想の言い伝えをもとに、神仙島を表現する巨岩やそこに向かう船を表現する舟石を表現。#お庭の勉強 pic.twitter.com/ewjlQUmopt

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 14, 2023

● 七五三石組（しちごさんいわぐみ）

七五三石組（しちごさんいわぐみ）
日本の陰陽道では、奇数は陰陽の陽を表す縁起の良い数字だとされており、特にめでたいとされる七・五・三という数字を組み合わせた石組。
龍安寺は有名で、合計15個の石は、どの角度から見ても、必ず一つは他の石に隠れて見えない。#お庭の勉強 pic.twitter.com/4bJ5oIdMdN

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 15, 2023

●須弥山石組（しゅみせんいわぐみ）

須弥山石組（しゅみせんいわぐみ）
仏教の宇宙観において九山八海の中心に天をも突き抜けるようにそびえる山である須弥山（妙高山）を表現する石組です。
須弥山や九山八海がさまざまな石や水風景によって表現されます。#お庭の勉強 pic.twitter.com/8Clo5Zkr1V

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 15, 2023

●鶴亀石組（つるかめいわぐみ）

鶴亀石組（つるかめいわぐみ）
長寿で演技の良い生き物とされる鶴と亀を表現する石組です。
鶴の羽の部分は、羽石など石によって組まれる場合もあれば、松などの木によって表現されることもあります。羽石の部分を三尊石組でつくることもあります。#お庭の勉強 pic.twitter.com/UDGLA11l57

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 15, 2023

● 滝石組（たきいわぐみ）

滝石組（たきいわぐみ）
滝の落ちる場所につくられる石組。
滝石組をつくるかによって、滝の落ち方が変わる。
岩に沿うように滝を落としたり、出っ張った岩から滝を落とせば垂直に落とすこともできます。滝を二段・三段に分けたり、滝の幅も石組によって調整できます。#お庭の勉強 pic.twitter.com/kjKUNL8vi7

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 15, 2023

● 龍門瀑（りゅうもんばく）

龍門瀑（りゅうもんばく）
中国の故事にある登龍門の由来である鯉が、三段の滝を登って将に龍に化す様を現している。変化の過程を示す鯉魚石。
僧が観音の知恵を得るまで、努力をしなければならないことを示している。このテーマを夢窓国師が引き継いで新しい庭園のスタイルを確立した。#お庭の勉強 pic.twitter.com/vnhSb4sghB

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 15, 2023

● 護岸石組（ごがんいわぐみ）

護岸石組（ごがんいわぐみ）
池泉や流れの岸に石を組んで岸を水から護り、同時に変化ある池の線を形成して、庭園美の一つとしたもの。#お庭の勉強 pic.twitter.com/PlSd3Zmy99

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 19, 2023

● 洞窟石組（せきどういわぐみ）

洞窟石組（せきどういわぐみ）
蓬莱神仙思想をテーマとした蓬莱石組の一種で、仙人の住むという石室や、波の激しい海岸等に口を開いた神秘的な洞窟を表現したもの。#お庭の勉強 pic.twitter.com/G8hw2JcdTM

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 19, 2023

●連山石組（れんざんいわぐみ）

連山石組（れんざんいわぐみ）
連なる山岳を象徴して山畔や築山に組まれる石組。庭園の主景というよりも、むしろ背景として組まれる例が多いですが、庭に遠近感をつける効果もあります。#お庭の勉強 pic.twitter.com/1uRoJTmxzz

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 19, 2023

● 石橋石組（石はしいわぐみ）

石橋石組（石はしいわぐみ）
板石、橋台、継ぎ台石、橋脚石、橋挾石などによって構成されます。⁰枯山水においては、水景を表現するためのひとつの重要な手段でもあります。#お庭の勉強 pic.twitter.com/uJQ4INsn4d

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 19, 2023

● 水分石（みずわけいし）

水分石（みずわけいし）
滝石組の一種で、滝壺付近に据えられ、水を左右に分けるための石。枯山水の枯滝石組などにも用いる。#お庭の勉強 pic.twitter.com/uJinjJVZLK

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 20, 2023

● 水落石（みずおちいし）

水落石（みずおちいし）
滝石組の一種で、中央の水の落ちる石で、板石状の物などを使う。枯滝の場合などにも据えられる。#お庭の勉強 pic.twitter.com/uktkombyYo

— Tomoki Inoue (@IaMtomok) March 20, 2023