見出し画像

3ヶ月の地域おこし協力隊インターンを終えて。-地方のリアルとこれからのこと-

はじめに

自己紹介

・高校2年生
・株式会社Ligula 代表取締役社長
・株式会社ユーグレナ Futureサミットメンバー
・Moon Japan COO
中学1年生の頃から株式投資を始め、今では自分の会社を経営しながらMoon Japan COOや(株)ユーグレナのFutureサミットメンバーとして活動しています。

今回の内容

この度、22年11月より開始していた3ヶ月間の笠岡市地域おこし協力隊インターンの任期が満了いたしました。
そこで、インターン期間で学んできた地方のリアルを伝えていこうと思い、記事を書いています。
地域おこし協力隊や地方創生、地方移住等に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

内容

3ヶ月間の任期を終えて

3ヶ月間の任期を終えて、正直な感想は「短すぎる、、」
これに尽きます。

就任当初は京都で行っていた高齢者福祉事業を行おうと思っていたのですが、笠岡の高齢者福祉サービスが予想以上に充実していたことやリソースの足りなさから2ヶ月目の初旬に方向転換しました。

そして、2ヶ月目からは笠岡に住む高校生やデザイナーさん等と協力して「笠岡人物図鑑」を作り上げました。

笠岡人物図鑑 Vol.2

こちらが実物になるのですが、10名の協力隊、協力隊OBOGを取材して記事を書き、デザインをしていただき、ようやく完成しました。

1ヶ月でこの作業をメンバーで協力しながらこなすという怒涛の日々を送っていましたが、1人1人のインタビューはまるでドラマを観ているようで楽しかったです。


また、笠岡の中学校で「お仕事講座」という講演会を行いました。

目瞑ってる^^;

お仕事講座の内容は、市の職員さん、クリエイターさん、パラレルワーカーの協力隊、高校生起業家がそれぞれの職や人生について中高生に伝えるという内容でした。

僕は、どちらかというと人生チックな話をしてしまって、、「地域に留まるのではなくて、他の地域や海外も見てみる良いよ」ということと、「親や教師、僕も含めてここ(会場にいる)大人の言うことは鵜呑みにしないように、参考程度にして最後は自分で判断して決めるように」ということと、「周りの友達とか親や教師に感謝して大切にするように」ということを伝えました。

先生方のいる前で「鵜呑みにしないように」というとんでもないことを言ってしまいましたが、先生方からはかなり好評で、中学生からの感想でもかなり心に残ったそうなのでよかったです(^_^)


他にも農家さんとの交流をし、実際に畑仕事もしました。

なす、ズッキーニ、自然薯

中でも印象に残っているのは農家さんから聞いた農家の現状。

それは、
「価格競争になってしまって農家同士がお互いの首を絞めあっている」
「稼げなくて若者が農家になりたがらないから地域の農業全体が衰退する」
といったものでした。

今現状求めているものは、「情報発信をして農家・農業を広めること。ただ、農業に従事していたらそんな暇はない」らしいです。

そこで、若者が代わりに情報発信をするしかない!と思い、現在一部農家を特集した雑誌やイベントを企画段階です。

と、一部の活動を抜粋して書きましたが、毎日が充実しすぎて本当に3ヶ月が早く感じています。
今では他地域から笠岡に帰ってきた時に安心感があって第二の故郷みたいになっています(^^;;

地方はチャレンジがしやすい

前項目では今までの活動を紹介しましたが、ここからは実際に地方に来て感じたこと等を書いていきます。

まず、感じたことは"地方はチャレンジがしやすい"ということです。
地方といっても差はありますが、特に笠岡市は近くに地方都市があり、人口も4万人程度いて、やり手のプレイヤーも結構いるので、とてもチャレンジしやすい環境です。

大都市圏の方が圧倒的にビジネスに有利なのは自明ですが、大都市圏だと敵が強すぎて、僕のようにバイトも社会経験もないのにいきなり起業したような起業家にとっては到底生き残れる世界ではありません。

京都で起業した僕は起業当初、売り上げがほぼ0の状態が続いていました。

ただ、地方に来てからはチャレンジのハードルが低くなり、法人の売り上げがだんだん増えてくるようになりました。

最初はマルシェに出すような商品のデザイン案件から小さく売り上げ、ホームページ制作費や簡単なシステムの開発費等で売り上げを作れるようになってきています。※同時にストック型のビジネスモデルを確立するためにコンテンツを充実させている段階です。

特に地域おこし協力隊という選択肢は僕のような起業家にはぴったりだと思っています。
なぜなら、国からの月数十万円のベーシックインカムをもらいながらビジネスを構築できるです。

もちろん、地域によって要件が違ったり、その地域にとってのメリットがなければNGですが、地域に得もあり自治体との相性も合えば、これほどなく良い選択肢だと思います。

タイトル回収をすると、協力隊になる選択肢を取るならばベーシックインカムで余裕資金が生まれて新たなことにチャレンジしやすくなりますし、何より
・支出が減るので余裕が生まれる
・良くも悪くも都会よりもゆるい
・空き家や土地が超安値でゲットできる(なんなら無料もある)
・どこもかしこもマンパワーが足りていない
・ITはかなり遅れている

といった現状があります。

そのため、地方はビジネスチャンスの宝庫であり、チャレンジがしやすい環境なのではないかと考えています。

まとめ

他にも、ここには書ききれないほどの経験をさせていただきました。
この3ヶ月間で得られた学びは、机の上や頭の中だけで完結せず、環境を変えて実際に経験したからこそ得られたものだと思っています。

「高校生は勉強してなんぼや」と言われる社会で、外れた道を歩んでいますがとても充実していますし、将来が楽しみでとてもワクワクしています。

正直、学校で勉強だけしていた頃は環境に甘えていたのかもしれません。
ただ授業を受けていたら賢くなるとか、テスト前だけ勉強してテストで良い点取れば良いやとか。

でも、実社会で資本主義で起業家として戦っていくとなると、自分で必要なことを考えて学んで実行していかなければならないし、何もアクションを起こさなければ誰も何も教えてくれません。

そこに気づけただけでも起業して通信に行って地方に環境を移したことに価値があると感じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?