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【足立区】立憲・銀川ゆい子先生「命あるものなので、共存していっていただきたい」害獣捕獲機の問題点を示す

 アライグマやハクビシンへの捕獲機設置を足立区が進めていることについて、令和5年(西暦2023年、皇暦2683年)11月14日の足立区厚生委員会で立憲民主党所属の足立区議会議員・銀川ゆい子先生は「猫を取るために設置してしまうというようなことはないようにちゃんとされているのですか」と質問、またアライグマやハクビシンについても「何か殺さなくてもいい命を捕まえて、殺してしまうというふうにはならないように難しいと思うのですけれども、そのあたりを心にとどめていただいて、お願いしたい」と述べられました。
 猫の捕獲について区の担当者は「万が一猫が入った場合には、業者の方に御連絡をしていただいて、リリースをすると、そういう流れになると思います」と、間違って猫が捕獲された場合について答弁されましたが、銀川先生は「間違えて猫が掛かってしまうというよりも野良猫を捕まえてする、何か捕まえたりする人がいるのが心配だ」「結構猫が狙われたりするので、猫の捕獲にならない捕獲というか、そういう悪い人たちに使われないようにお願いしたい」と述べました。
 猫への虐待案件はこれまでも数多く存在しており、銀川先生がおっしゃられているような対策が求められます。
 またいわゆる「害獣」駆除についても「生き物、外来種ではあるのですけれども、ある程度命あるものなので、共存していっていただきたいなという部分もありまして、見掛けたから、もう捕獲と言って、それに使用されてしまうというのもどうなのかなというふうに思ってしまう」と述べ、捕獲された動物を殺処分しているという担当者の答弁について「何もしてないのにたまたまそこ通ったら餌があったから入ってしまったというような何か殺さなくてもいい命を捕まえて、殺してしまうというふうにはならないように難しいと思うのですけれども、そのあたりを心にとどめていただいて、お願いしたいなというふうに思います」と要望されました。
 東京都はこれまで「殺処分ゼロ」を掲げており、生命尊重のために当然の要望であるといえます。
 銀川先生は令和6年(西暦2024年、皇暦2684年)7月7日投開票の東京都議会議員選挙補選に出馬される予定で、今後は東京都全体の「殺処分ゼロ」の方針を具体化させていくことが期待されます。
 該当の議事録は次の通りです。

銀川ゆい子 委員  まず、福祉部の方で、地域保健福祉計画のパブリックコメント実施時期についてお伺いします。
 先週この計画の策定部会が開かれていたのですけれども、この計画素案の説明を区の方からする前に部会長の方から、まず何かこれ延期にした方がいいよねみたいな感じで、最初にお話があってえっと思ったのですけれども、それは、区がその部会で報告する前にもう延長するということが決まっていたのか、それとも、そのあとの会議というか、それを経て、決まったのか。その辺りがどうだったのかとお伺いしたいと思います。

◎福祉管理課長 あくまで議会に報告する予定でしたので、当初からパブリックコメントをする予定でおりました。実施に当たりまして、確かに策定部会の中で、素案があまりよくできていないというところに現実がありましたので、そのような御意見いただいたのだと思っております。

銀川ゆい子 委員  パブリックコメントの時期を延ばすということについてということですよね。

◎福祉管理課長 銀川委員おっしゃるとおりでございます。

銀川ゆい子 委員  それで、この計画の素案の策定に時間を要してということで、今度延期されるということなのですけれども、できると見込んで当初この11月末の日程にしていたと思うのですけれども、なぜ当初の予定どおりに間に合わなくなってしまったのか。区なので、ちゃんとした計画を多分恐らく立てていたものだと思うので、そのあたりをお伺いさせてください。

◎福祉管理課長 作業が遅れているという部分もございまして、あと業者から上がってきていない部分もございました。それら総合して、勘案して、確かにお出ししたものが調整中というのが多かったと思いますので、そのような形でございます。

銀川ゆい子 委員  今回部会で出していただいたその計画素案というのは、確かにすごく特に後半部分が空欄というか、かなり空いている状態だったのですけれども、今までこのように計画づくりをするに当たって、延期しますということとかというのはあったものなのでしょうか。

◎福祉管理課長 私どもであったかどうかというのは、なかったとは思います。ただ、パブリックコメントを延期しますということで、公表しているかどうか分かりませんけれども、あったというようなことは聞いております。

銀川ゆい子 委員  かしこまりました。
 前回の部会でも様々意見も出ていたので、またパブリックコメントも経て、いい計画素案ができるようによろしくお願いいたします。
 次に、衛生部の方で、ハクビシンとアライグマについてお伺いいたします。
 足立区内では、どんな被害が報告されているのでしょうか。

◎生活衛生課長 主に屋外で、例えば家庭菜園の作物を食べられたとか、そういう被害が多くあります。あと年に一、二回ですけれども、やはり天井裏に侵入をされてふん尿をされたというような相談を受けたこともございます。

銀川ゆい子 委員  その捕獲器を設置ということなのですけれども、それは、例えば猫とか、そういうものを引っかけるというか、その猫たち、野良猫たちもいると思うのですけれども、何かそういうのではなくて、ちゃんとハクビシンとアライグマが捕獲されるように、それこそ配慮されているのですか。例えばその受けた方が猫を取るために設置してしまうというようなことはないようにちゃんとされているのですか。

◎生活衛生課長 設置に当たっては、業者から様々なことを説明させていただいております。まず、餌を果物類こういったものをハクビシンが好むみたいなのですね。リンゴとか、そういった種類のものを置いてほしいというお願いをさせていただいて、餌の設置の仕方も御説明をさせていただいております。
 万が一、これまで猫が掛かったという話は聞いたことがないのですけれども、猫はリンゴとかそういったものは食さないと思いますので、そういった観点では、猫が掛かったというようなことは聞いたことがないのですけれども、万が一猫が入った場合には、業者の方に御連絡をしていただいて、リリースをすると、そういう流れになると思います。

銀川ゆい子 委員  間違えて猫が掛かってしまうというよりも野良猫を捕まえてする、何か捕まえたりする人がいるのが心配だと思ったので、その辺り丈夫なのかなというところでお伺いをさせていただきました。
 多分いないと信じているのですけれども、結構猫が狙われたりするので、猫の捕獲にならない捕獲というか、そういう悪い人たちに使われないようにお願いしたいところでもあります。
 足立区のハクビシン、このアライグマの捕獲の募っているところを見させてもらったのですけれども、その募集要項というのが見つけられなかったのですけれども。というのも江東区とか中野区というのは、見掛けただけとか、そういうことでは設置しませんよというふうになっていて、過去にこういう被害に遭ったとか、それこそ育てていた果物を食べられたとか、そういうところ毎日のようにふん尿されるとか、自宅に住みついたりしているとか、そういう日常的な被害がなければ設置をしません、侵入の痕跡があった場合は、設置をしますけれども、なかった場合は設置しませんというふうに細かく条件が指定されていたのですね。なので、足立区は、そのあたり設置する条件というのは、どういうふうになっているのでしょうか。

◎生活衛生課長 それほど細かくはないのですけれども、例えばまちなかで見掛けたと、それだけでは捕獲わなの設置はできませんけれども、例えば頻繁に自宅の庭を通過するとか、そういう御相談があれば捕獲器の方は貸出しをしております。

銀川ゆい子 委員  多分先ほども御報告があったとおり、庭の果物とかが食べられてしまうという実害が出ている方々にとっては、非常に大変なことだと思うのですけれども、生き物、外来種ではあるのですけれども、ある程度命あるものなので、共存していっていただきたいなという部分もありまして、見掛けたから、もう捕獲と言って、それに使用されてしまうというのもどうなのかなというふうに思ってしまう部分があるのですね。なので、多分捕まえた後の動物たちハクビシンたちというのは、殺処分とかになってしまうのですかね。

◎生活衛生課長 業者の方で安楽死をさせていただいているところでございます。

銀川ゆい子 委員  なので、できれば被害に遭っている方々の気持ちもちろん分かりますし、駆除したいという、もちろんその人たちの思いに区として応えていっている部分はあると思うのですけれども、見掛けたから何もただ通りすがっただけで、たまたまその子が入ってしまったとか、何もしてないのにたまたまそこ通ったら餌があったから入ってしまったというような何か殺さなくてもいい命を捕まえて、殺してしまうというふうにはならないように難しいと思うのですけれども、そのあたりを心にとどめていただいて、お願いしたいなというふうに思います。要望です。

足立区議会「令和 5年11月14日厚生委員会-11月14日-01号

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日野智貴
ここまでお読みくださり、本当にありがとうございます。 拙い記事ではありますが、宜しければサポートをよろしくお願いします。 いただいたサポートは「日本SRGM連盟」「日本アニマルライツ連盟」の運営や「生命尊重の社会実現」のための活動費とさせていただきます。