安倍自民党の「七大悪政」(7)天皇陛下の御心を無視する朝敵政権

【お断り】これは安倍政権下で私が執筆し、ごく少数の方に配布した文章を若干加筆したものです。

国民のために祈られる天皇陛下

 天皇陛下の話はあまりにも大きな話ですから、別に一冊の本を機会があれば出させていただこうと思っています。
 ただ、平成三一年(西暦二〇一九年、皇暦二六七九年)の譲位に関していくらか述べさせていただきたいと思います。
 平成二八年(西暦二〇一六年、皇暦二六七六年)八月八日に天皇陛下は異例の「玉音御真影放送」(ビデオメッセージ)によって、国民に直接「象徴としてのお務めについて」の御言葉を発表されました。これは『日本国憲法』における「象徴」という言葉の意味にも関わる重大な内容であり、国民に対して陛下が直接語られるのは大東亜戦争停戦の際の「玉音放送」と東日本大震災の際の御言葉だけです。つまり、天皇陛下は大東亜戦争や東日本大震災と同じぐらい重要なこととの認識を持ってこの御言葉を発表されたのです。
 ここで陛下が譲位の理由として示唆されたのは国民のために祈る「宮中祭祀」や全国行幸を始めとする「公的行為」であって、陛下のあげられた「象徴としてのおつとめ」の中には『日本国憲法』で挙げられているような「国事行為」は含まれていませんでした。
「国事行為」とは天皇陛下の「統治大権」のことで、内閣の助言と承認によって行われます。『大日本帝国憲法』でも国務大臣の輔弼(助言)によって行われていました。このように、国事行為(統治大権)とは天皇陛下の政治的な役割を指します。
 一方、「宮中祭祀」や「公的行為」は政治的な意味合いのない行為です。例えば、天皇陛下は毎年の元旦に「四方拝」と言って早朝から全国の国民のために祈られます。このことには何ら政治的な意味合いはありません。そして、天皇陛下は憲法に規定のある「国事行為」よりも、政治的な意味合いの皆無な「宮中祭祀」や「公的行為」を「象徴としてのおつとめ」の具体例として挙げられたのです。
 これは天皇陛下の存在の本質を天皇陛下自らが顕されたものです。

ここから先は

2,032字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

ここまでお読みくださり、本当にありがとうございます。 拙い記事ではありますが、宜しければサポートをよろしくお願いします。 いただいたサポートは「日本SRGM連盟」「日本アニマルライツ連盟」の運営や「生命尊重の社会実現」のための活動費とさせていただきます。