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「台北政府」が“ねじれ状態”に!「立法院」の過半数を野党が占める

 令和6年(西暦2024年、皇暦2686年)1月13日に投開票された国家僭称組織「台北政府」(自称「中華民国」)の「総統」選挙と「立法院」選挙で、リベラル派の与党・民主進歩党は頼清徳「副総統」が次期「総統」に当選するなど善戦はしたが、「立法院」では大幅に議席を減らして51議席に留まり過半数を占めることが出来なかった。
 一方、かつて蔣介石の下でファシズム体制を樹立していた中国国民党は1議席差ではあるものの52議席を獲得して比較第一党となり、「友中」を掲げる親中左翼政党・台湾民主党も8議席を獲得、中華民国の建前の維持・強化を目指す国民党と「友中」政党の民衆党の議席を合わせると過半数を占める事態となり、台湾独立は遠のいた。
 親日右派政党・台湾団結連盟は「反左・正右派」「滅共・護台湾」を掲げて真正保守を強調、中国との経済連携協定に反対する学生運動をルーツに持つ親米リベラル政党・時代力量は「安楽死合法化」を掲げ、大麻合法化を訴える台湾緑の党や中国の国旗を掲げる中華統一促進党もそれぞれ独自の戦いをしたが、いずれも議席獲得は叶わなかった。
 無所属議員としては、中国国民党の党員資格停止中の陳超明氏と反日活動家の高金素梅氏が当選した。いずれも中国に近い立場である。
 高金氏は満洲民族と台湾原住民のハーフであるが、何故か台湾が中国の一部であるという立場を支持している。
 もっとも民進党も決して親日と言う訳ではないのだが、日本のネトウヨは都合よく無視している。ネトウヨはそもそも自民党と中国国民党の関係が深いこともスルーしているから、本当に無知なのか、それとも情報操作のプロなのか、解明が待たれるところである。
 泉健太先生の乃木神社を非難したり私を名指しで(しかも反論が余程怖いのか事前にブロックした上で)「差別の常習犯」と呼んだりしている、「台北政府」籍の同性愛者の中国人・劉靈均氏はTwitter上で頼清徳当選を祝福した上で「国会の議長はおそらく中国国民党の韓国瑜というヤバいやつになる」とコメントした。
 自身も私のような無名の人間相手に「ブロックした上でないと批判できない」という、小物過ぎてヤバい奴なのだが、劉靈均氏は事実認識だけは、ネトウヨよりも優れている。立憲民主党が保守派だということも理解しているし、何よりも何故かネトウヨに支持される民進党が反日左翼に親和的な政党であることをよく理解しているからだ。
 逆に中国国民党の「総統」候補者であった侯友宜氏は自民党と関係が深く、ネトウヨの大好きな蒋介石の後継者でもあるのに何故ネトウヨに支持されないのか、大きな謎を遺した。
 今後の「台北政府」は、民進党は単独過半数を握っていた時も出来なかった台湾独立など達成できるはずもなく、求心力をリベラル路線で維持することが予想される。中国国民党は保守票の維持を狙うだろうが、台湾民衆党も左派色が強いため、結局「立法院」を通過するのは左翼的な法案のみであり、台湾左傾化に拍車がかかりそうだ。
 なお最後になったが、私は『サンフランシスコ平和条約』第25条に基づいて台湾の帰属先を考えている。


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