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本当に好きなことでもやる気が起きないときもある、のかな(通年マイズナークラス⑫)

おじさんの言い訳

キャラクタークラス2回目。

最近は仕事で精神と物理的な時間が削られていて、8月公演に向けた水曜の稽古を除けば、平日はお風呂の中でセリフを思い出すくらいしか演劇に向けている時間がない。疲れてるとそれすらやる気が起きない日も。

とはいえちょっとゲームしてたりだらっとYoutube見てたり、1日の中に他に削れるはずの時間が全くないわけではないので、演劇が「本当に好きなこと」になっていないのかもしれないと思って落ち込んでみたり。

そんなわけで堀江貴文さんの下調べはほぼできず、今日の朝に食事を摂りながら30分くらい動画を付け焼刃のように見てレッスンに臨むことになった。

動画はどちらかといえば堀江さんの表情や動き、喋り方の癖を観察するために見ているのだが、いつの間にか堀江さんの話が面白くて結局内容に意識が飛んでしまう。自分が持ち合わせていないものを持っている人は魅力的だ。

ただ、堀江さんも言っていたが、話の内容を知るという意味では本当に動画はコスパが悪い。テキストで読んだ方が何倍も速い。

まあ、今回のレッスンの目的からすると、内容そのものだけではなく、それに対して質問や反論が来た時のその人の表情や声調、返し方などにその人のキャラクターが出てくるので、動画も大事なのだと頭では分かるのだが…。時間との戦いだ。。

事実と推測

ここからやっと本題。

実は10分間スピーチと勘違いしてて、10分間の話の構成と内容を事前に組み立てて準備していたのだが、蓋を開けてみたらインタビューだった。結果的にはそっちの方がやりやすかったのだけど。

何でインタビューがやりやすく感じるのか。堀江さんは自分の「考え方・価値観」をかなり分かりやすく書籍などで言葉にして発信している。それゆえ、堀江さんに起きた「事実」よりも、「考え方」「価値観」が(あっているか間違ってるかは別として)自分の中に入っているからだと思う。

ただ、ここで今日先生から頂いたノートが出てくる。今の時点では、堀江さん本人が言語化した価値観や考え方の内容を、そのまま自分の中に取り込んでいる。つまり、言い換えれば堀江さんが「外に見せている自分」をそのまま内在化させているわけだ。

今回の場合、キャラクター作りで得られる情報は
・堀江さんに起こった事実(出来事とその時の実際の反応、行動)
・堀江さんがその事実に対して「どのように受け止めたと”他人に”見せているか」や、その事実を通して「どのように考えたと”他人に”見せているか」
までであって、

そこからこの人が「どういう価値観・考え方を実際に持っているか」「自分でも気づいてない価値観や考え方は何なのか」というのは最終的にはある程度推測して作るしかない。ここは脚本におけるキャラクター作りと同じ、ということなんだな。

今日はこの「事実」と「事実に基づく推測」の「推測」の部分を一切準備していなかったが、この取り組みを行ったうえで自分に内在化させなさい、というノートだと受け取った。限られた時間ではあるが次はここに踏み込んでいきたい。

それにしても、出来ていたか出来ていないかは別として、「外側」を変えるのは面白い。今日も話し方(スピードや言葉のチョイス)、座り方、身振り手振りの使い方などをある程度意識して変えてみたのだが、それだけで内面にも明らかに変化が起こっていることに気づけた。外側から中を変化させる、というのもアプローチとして使えるようになりたいな。


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