クルードラゴン打上げ成功 アメリカのイノベーション

日本時間の11月16日朝、アメリカの民間宇宙船「クルードラゴン」が打ち上げに成功、今日の11月17日に国際宇宙ステーションに無事ドッキングに成功しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/374dbb0f81867e0ee4418d8dc4932431afe8ef89

昨日打上げのクルードラゴン、5月に成功した初有人飛行に続く、国際宇宙ステーションと地球を結ぶ定期運航の第一回目として、日本の野口聡一さんが搭乗していることもあり注目を集めています。

今回の打上げ成功で、定期的に国際宇宙ステーションと行き来出来る独自の手段を手に入れたアメリカ。スペースシャトル引退後はロシアのソユーズだけが人間を宇宙に送る唯一の手段であっただけに、宇宙大国アメリカの威信を回復していくものと思われます。

クルードラゴンを開発したのはスペースX。テスラのイーロン・マスクが率いる新興企業です。創業20年にも満たない新興企業が老舗企業を横目に有人宇宙船を開発する、新陳代謝の活発さこそがアメリカが超大国で居続ける源泉ではないでしょうか。


また、今回有人宇宙船の開発にあたり、その開発手法を主導したNASAの戦略も興味深いものでした。

これまでNASAはアポロ計画等、大規模なプロジェクトを行ってきましたが経済状況の変化で財政が悪化、月や火星といった遠い星の探査に専念し、国際宇宙ステーションとの往復は民間企業に安価に製造を委託する方針に変わりました。

その中で有人輸送契約を獲得したのが、老舗のボーイングと、新興のスペースXでした。

NASAが宇宙船のスペックを提示し、民間企業が競い、契約した企業がNASAの資金援助を受けながら宇宙船を開発していく今回の進め方、これまでの公共事業とは異なる手法です。民間企業は技術を競うことでイノベーションやコストダウンが進められ、NASA/政府は支出を抑えられる、双方にとってWIN-WINです。

このような政府事業が進められるところが、大統領選挙で揉めている最中ですが、アメリカ合衆国という懐の深さ、イノベーションが起こる国であることを改めて認識しました。


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