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薬剤師の新しい働き方 前編

今日は薬剤師の新しい働き方について妄想(?)してみます。

とある祝日、僕の薬局は祝日は閉局しているのですが僕は9時〜12時シフトで出勤扱いになっていました。実はその日は薬局には出勤せず、自宅から直接施設に行って患者さん約40名を診ました。
僕のその日の動線は自宅→施設→自宅ということになります。
持ち物はiPadと聴診器のみ。

施設内での僕の動きを簡単に書きます。
まずは施設のiPadをお借りして患者さんの1週間の記録を特記事項を優先してピックアップします。例えば不穏で暴れている、徘徊がある、軽度の熱発がある等の看護師さんやヘルパーさんが書いてくださっています。
これらの特記事項を自分のiPadを使って薬歴にメモしておきます。「●月▲日何時頃不穏あり」のような感じです。バイタルや食事量、排泄に関するデータはリアルタイムで薬歴に反映されるようになっているので基本的にはここでは確認していません。

次に患者さんに会いに行きます。
患者さんとのコミュニケーションについては以前こちらで簡単に書きました。
iPadで先ほどメモをした特記事項と前回の薬歴、バイタル、食事量、排泄の情報を見ながら患者さんを診ていきます。この時に同時進行で薬歴&報告書を入力します。長文になりそうな場合は備忘録的にメモだけ取っておいて、直後に次の患者さんのところに向かって歩きながらSiriを使って音声入力しています。専門用語を使わなければかなり精度が高い入力が可能なのでオススメです。

訪問が済んだら、患者さんの主訴について気になる部分を看護師さんから客観的な評価をお聞きします。認知症の患者さんが多いので、普段患者さんをみてくださっている看護師さんの評価でウラを取るわけです。
この時に具体的な処方提案があれば看護師さんに相談しています。「この薬が原因のような気がするんです。中止して様子見てみたいのですがどう思いますか?」というような感じです。ここで看護師さんの理解を得ておくと、次回の往診時に医師に処方提案する際にとてもスムーズに行きます。

最後に薬歴&報告書を清書して帰宅しました。
翌日に出勤した際に報告書を医師にFAXしました。(ここもクラウドで連携できるとより良いのですが・・)

で、何が薬剤師の新しい働き方なのかという点について1日を振り返って考えてみます。ポイントは4つあります。

1)薬に触らなかった
2)オフィス(薬局)に出勤しなかった
3)薬剤師として医療のPDCAサイクルに薬学を組み込めた
4)収益があった(居宅療養管理指導料)


ここまで読んでどのように感じましたか?
後半では昨今の社会の流れを具体的に踏まえながら、薬剤師の新しい働き方について考えてみます。

4/24(金) 20:00〜21:00 zoomを使ってサークルミーティングを開催します。
ご興味のある方はぜひお気軽にご参加下さい。
ブログの内容に関するご質問もすべてお答えします。

今日もありがとうございました。


いつも読んでくださりありがとうごさいます。みなさんが読んでくださることが活力になっています。