USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか

USJを大逆転させた必勝アイデア量産法

USJをV字回復させた森岡毅氏のアイデア量産方法について書かれた
処女作「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか」の
簡単な紹介記事です。(詳細書評はこちらの動画をご覧ください)

突然ですが、皆さんはUSJに行ったことはありますか?
僕は関西に来て3年間で5回くらい行っています。正直、ディズ○ーはあまり行きたいとは思いませんが、USJは何度も行きたい、東京や外国から友人が来たときは是非連れていきたいと思う施設です。
と同時に、僕自身ふだん地域の賑わいをつくるうえでも大切な考え方を教えてくれる場所でもあります。

緻密なマーケティングに基づく施設づくり

USJの魅力が実は「緻密な分析に基づいて作られている」ということを
皆さんはご存知でしょうか。
USJはターゲット層をしっかり定めたアトラクションをつくることで
小さな子供から学生、中年男性まで実に多くな客層を惹きつける施設
となっているのです。

たとえば、
小さな子供向けに
3~6歳の各年齢のお客様にあわせたアトラクションを建設したり、
少年時代に少年ジャンプに夢中になった30~40代男性向けに
ドラゴンボールやジョジョのショーを開催しています。
毎年新たなアトラクションを数多く導入して
人気を集めているUSJの中でも、
特に一番有名なトピックといえばハリポタエリアの建設でしょう。

ハリポタエリア建設のウラ話

2014年に建設されたハリポタエリアには
実は知られざる大きなドラマがあるのです。
それについて書かれているのが今回紹介する
「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」という本です。

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫)

この本は、ハリポタエリアを作るためにどうやって建設前の3年間を
「低予算のなかでも大きく集客することで乗り越えるか」ということを
う~んう~んと考え続けています。
まるで自分が当事者になったと錯覚するほどのリアルさで、
USJの元マーケティング責任者である森岡毅さんが書いています。
ハリポタの構想が持ち上がった2010年末ごろ、
年間売上が900億円だったUSJがその半分にあたる450億円を投資する
ハリポタエリアの建設はかなりの確率で会社を倒産させかねない
クレイジーなアイデアだったのです。
それでも、
それがUSJを長期的に繁栄させるために最善の策だと考えた森岡氏は、
なんとかハリポタをつくるためにオープン予定の2014年までの約3年間に
低予算でヒットを飛ばすアイデアを生み続けるんだと覚悟を決めたのです。

必勝アイデアフレームワーク

そして、
必死に考えて次々とヒットを生み続けるなかで、
だんだんとカタチになってきた彼のアイデアの生み出し方、
フレームワークを惜しみなく紹介しているのがこの本です。

私は、この本より先に森岡氏の著書である
「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」という本を読み、
「なんてわかりやすく実践的な内容を熱く書く方なんだ!」
と感銘を受けました。
その後、『たった1つの考え方』よりも先に出ていた
『なぜ後ろ向きに走ったのか?』を手に取ったわけですが、
『なぜ後ろ向きに走ったのか?』はドラマチックな書き方ながら
実践でより使いやすいエッセンスが多く紹介されています。
リアプライやリノベーション、アイデアの必要条件など
書き始めると長くなるので詳しく知りたい方は
動画を見ていただきたいですが、
言われてみれば膝を叩いて納得できる論理的な内容なのに
普段意識できてないことが紹介されている本なので
定期的に読み返して自分の普段の仕事ぶりを振り返りたいなと思います。

紹介動画

もっと詳しく知りたい方は動画を作りましたので、こちらをご覧ください。(動画よりも文章の方が読みやすいというコメントがあれば、文章で作ります。)

動画はこちらから

本書の裏テーマ

ちなみに、森岡さんの処女作「なぜ後ろ向きに走ったのか?」には
実は裏設定があります。。

なんと、この本もまたハリポタを成功させるための大いなるマーケティング戦術の一つだったのです。
「東京に本拠地を置く大手マスコミ関係者」をターゲットに
成長企業として注目を集めるUSJの成功手法を惜しみなく紹介することで(大阪を一地方に過ぎないと見下している?)大阪のテーマパークまで取材に行きづらい
東京のメディア関係者から関心を集め記事を書かせようとしたのです。
そうすることで、
日本全国に住む人々のなかで「USJにあるハリポタエリア」について
90%以上の認知を獲得するというムリゲーともいえる難題を克服しようしたのです。
そんな下心から書き始めた本書でしたが、
書き始めるうちに日本の将来のために、そして日本の若者のために、
できるだけ良いモノを遺したいという思いがどんどん強くなったそうです。その思いはあふれにあふれ後の2作の出版にもつながり、
さらに2017年秋の企業再生会社「刀」の創立にも
つながっているのだと思います。

こうした熱い思いに若手社会人として少しでも応えていくべく、
自分も頑張っていきたいと思います!
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(追伸)関連本のご紹介

また、今後noteでも上げてしていきたいと思っていますが、
今回紹介した森岡氏の残り2冊のマーケティング本についても
紹介動画を上げてますので良ければご覧ください。

第2作:「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」の紹介動画はこちら
第3作:「確率思考の戦略論」の紹介動画はこちら

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