【洋画】「ヘザース」
1988年のアメリカ・青春ブラックコメディ「ヘザース/ベロニカの熱い日(Heathers)」(マイケル・レーマン監督)。
なぜこの映画を手に取って借りたのか思い出せない(笑)。
肩パッドが入った原色のファッションとか、もろ80年代のバブル期で懐かしいけどさ。そうそう、「ビバヒル」のブレンダ、シャナン・ドハーティが出てるんだ。
ある高校で、キレイでリッチで人気がある女の子3人を中心とする“ヘザース”というお嬢様グループがあった。
グループは学内でも権力を持ってるが、そのグループの取り巻きとして、コキ使われているベロニカ(ウィノナ・ライダー)が主人公。
彼女は、ヘザースと体育会の男子生徒が幅を利かせる高校生活にウンザリしていた。
そんな時、個性的なJD(クリスチャン・スレーター)という転校生がやって来る。
ベロニカはJDに惹かれて恋人になる。
ある日、体育会の男子生徒にからかわれたベロニカは、JDに「あいつらなんか殺してやりたいわ」とこぼす。JDは、「じゃあ、殺せば?」と言い、計画を練って実際に殺してしまう。
JDは、ベロニカを巻き込みつつ、学校にとんでもない事態を引き起こしていく…。
つまりは、JDは父親との関係に障害を持ったトンデモないサイコ野郎だったわけだが、ベロニカが友達や学校を守ってJDと死闘を繰り広げるというミステリーでもあるわな。
でも、決してシリアス一辺倒ではなく、軽いコメディ・タッチで描かれる。シニカルなブラックユーモアって感じだ。
ブレンダことシャナンはヘザースの2代目リーダーの役。ワガママなシャナンが、よくこの役に納得したものだ。でも、この頃のシャナンは本当にカワイイね。
バブル期の、誰もが意味なくアゲアゲ、ウキウキしてた時代に、銃や爆弾を使って大量殺人を目論む話だけど、コメディタッチでシニカルに描くことで、殺人そのもの、つまりは狂気そのものが日常と化している様子を描いている。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。