「近現代日本思想史 知の巨人100人の200冊」

人物辞典のような新書で、あまり面白くはなかったなぁ。

近代の、100人の日本の思想家の生涯と著作を2冊づつ紹介する。

一部の(社会)主義者を除いて、ほとんどが大きな枠を越えることなく、枠の中で、それぞれの役割を考察、改革、一新するものであって、やはり、全てを覆す“革命”ではないのだ。

大枠として日本国における天皇の存在は揺るぎないものなのだ。そういう意味では、内には細かく追求しているけれど、外には向いていない。

明治以降、西洋に負けるなと政治やキリスト教文化を、どう我が国の実情に合うように取り入れるか、苦心していると思う。

日本国に独自の思想はあるのだろうか?

しかし、多くの政治家や社会運動家が天皇擁護の保守であるのはなぜだろうか?

近代になって、社会が成熟して、さらに発展させようと様々な個人や運動体が動いて、併せて様々な文化が興るけれども、結局、人間は、自分たちが最終的に死に至るように、社会も破滅への道を辿っているのではないだろうか。

今、生きている世界は、歴史の終焉までの生の高揚であり、死に向かってユックリと歩を進めているという事実だけは変えることは決してできない。そして、ある日突然、全てが終了するのだ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。