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「ラストムービー」

若い頃からカーボーイ・ハットが良く似合うデニス・ホッパーの、「イージー・ライダー」に続く監督作品第2弾「ラストムービー(The Last Movie)」(71年・米)。

うーん。だいたいのストーリーは理解できるけど、ところどころ前衛的…まではいかないでも、時間軸が時にゴッチャになって、映画製作の裏側が混在したような未完成な印象が残る。

「イージー・ライダー」でも使われたような(裏覚え)、ドラッグをキメた幻覚的映像も入ってると思うけど、皆がイメージするデニス・ホッパーらしい斬新で奇抜なフィルムといったところか。

若いデニス・ホッパーが映画で本当にやりたいことを詰め込んだエネルギー溢れる作品だとは思うけどね。

インディペンデンス映画「イージー・ライダー」の大ヒットで、反ベトナム戦争、反体制的な“アメリカン・ニュー・シネマ”と話題になって、その後、デニスが、米映画産業の総本山であるハリウッドに自ら持ち込んだ作品らしい。

当然、難解な作品のため、「イージー・ライダー」のようなヒットが見込めないと考えたハリウッド側はわかりやすい内容にするために再編集を指示する。デニスはこれを断固拒否。そのために長い間、お蔵入りになってたという。

さすが映画界の異端児デニス・ホッパー!!だけど、アート的で自由奔放な作品であるために、映画はちゃんとストーリーを追うものと考えてる従来の構えしか持たない俺の貧相なアタマでは、やっぱりデニスの表現したかったことが理解できたとは決して言えない。退屈になって???がいっぱい残ってしまった。

西部劇の映画撮影で南米ペルーにやって来たスタントマンのカンザス(デニス・ホッパー)。高いところから落ちたりと危険な撮影に臨むが、一方で、酒とドラッグに溺れ、女と遊びまくり狂乱の生活を送る。そして、仲間と金の鉱脈を探す中で、ペルーの村での奇妙な儀式に巻き込まれる。ついに現実と幻想の境目がなくなって…。

映画の意味を理解するよりも、この作品から得られるデニス・ホッパー個人の人柄を自由にイメージすることだと思うね。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。