【古典邦画】「キングコング対ゴジラ」
ゴジラ・シリーズ第3作目、「キングコング対ゴジラ」。1962(昭和37)年公開。本多猪四郎監督。特撮監督は円谷英二。
アメリカの人気キャラであったキングコングを輸入したのだな。すでに明快な娯楽作品であり、アメリカに倣って、キングコングが、電車から女性を攫って、国会議事堂によじ登るシーンもある。
キングコングとゴジラだけじゃなく、南海の島では、本物を上手く使った、ヌルヌルとした大タコが現れて、人を襲うシーンも。
南海の島の原住民は、文明が遅れて劣っているというステレオタイプの描き方だ。
テレビ黎明期らしく、メインのメディアはテレビである。高島忠夫演じるTVカメラマンが、民放番組「世界驚異シリーズ」の視聴率向上を目論み、仲間と共に、南海の島を訪れ、キングコングを発見する。クスリで眠らせて、東京に持ち帰るが…。一方、氷海に眠るゴジラも目を覚まして東京にやって来るのだ。
怪獣ものは、どう現実と折り合いを付けるのかが問われ、トンデモになりやすいし、子供向けじゃなかったら、演出が難しいと思う。
ラストに、生物学の博士がいう。「人間は改めて動植物の自然に適応する生命力に学ぶべきだ」。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。