「48時間」

米・サンフランシスコが舞台のポリス・アクション・ムービー「48時間(48 Hrs.)」。監督はハード・アクションで有名なウォルター・ヒル監督だ。エディ・マーフィーのデビュー作なんだね。

1982年の公開だから、もう古い映画だと思うけど、メッチャ面白かった。白人の暴力刑事、ニック・ノルティと黒人のチンピラ囚人のエディ・マーフィーの掛け合いに、再度戻して観たり、声を出して笑っちまったよ。

エディ・マーフィーは、「ビバリーヒルズ・コップ」の時も変わらず、冗舌な言葉とコミカルな堂々とした行動がサイコーだね。南部の旗が飾ってあるようなデカいカントリー白人だらけのバーで、ニセの警察手帳を手に、大立ち回りを演じて犯人の所在を掴む手がかりになる話を聞き出すシーンはとても痛快だ。

3年も刑務所に入ってたから、女とヤリたい一念で捜査の途中でナンパしたり(失敗だけど)、ラストに全てが解決して刑務所に戻る前に、ナンパした女とホテルでヤったり、もうエディ・マーフィーそのものって感じだね(笑)。

ニック・ノルティも落ち着いたガラガラ声のベテラン刑事の役で、時に暴力的で堂に入った演技がエディと対照的でまた素晴らしい。恋人に「ファック ユー」と罵られるシーンもギャップがあっていい。

サンフランシスコ市警のジャックが、連続強盗殺人犯を追うために、仲間だった囚人のレジーを刑務所から出して、48時間の限定でコンビを組んで捜査するというストーリー。

シュワちゃんの「コマンドー」に出てた悪役のチンピラがポルシェで逃げるシーンと同様のシーンがこの映画にもある。同じ俳優で。バックに流れる音楽もクリソツじゃんか。ヒロインも黒人だし。先住民の犯人役の男は「プレデター」に出てたな。「コマンドー」の監督は絶対、この映画をパクったやろ。

不器用なマッチョのタフガイと口が達者でコミカルなスマートガイ、2人を無駄なく対比させて盛り上げていくヒル監督の手法には脱帽だ。やっぱり男を描くとめちゃくちゃ冴えるね。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。