【古典洋画】「遠い太鼓」

100円DVD。1951年のアメリカ古典映画「遠い太鼓(Distant Drums)」。

監督は、犯罪映画の巨匠、ラオール・ウォルシュ。ゲイリー・クーパーが主演。

映画史に残る音響素材を初めて使った映画らしいが、一体何がそうなのかわからない。

19世紀のアメリカ開拓時代、フロリダでの、先住民セミノール・インディアンとの戦いを材料にした歴史冒険活劇だな。

インディアン社会と共存し、インディアンの女性と結婚して子まで設けたゲイリー・クーパー演じる防衛隊のワイアット大尉。すでに妻は事故で死んでいたが、アメリカ海軍の命を受けて、セミノール族に捕らわれていた男女を救い出し、追っ手から逃げる話だ。

フロリダの湿地地帯で展開するセミノール族とのバトルや、捕虜となっていたヒロインとのロマンス、酋長との水中での戦いと、スリリングな活劇の材料は揃っている。

西部劇とはちょっと違うが、老年に入る名優ゲイリー・クーパーが身体を張って頑張ってるので良しとしよう。ヒロインもステキだし。

英国国教会に絶望して、聖書に基づく耶蘇教の新しい共同体を作ろうと海を渡ってやって来た清教徒白人と、元からの先住民インディアンとの戦いという構図、侵略と征服、耶蘇教での洗脳、フロンティア・スピリットという美化…しかし、コレが、良くも悪しくも、現代まで続くアメリカなのだ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。