【古典映画】「サウンド・オブ・ミュージック」

またまた古い名作を。1965年公開の「サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)」(米)。ロバート・ワイズ監督。

ガキの頃、TVロードショーで2週に分けて(約3時間と長いから)観たような気がする。

流石は名作ミュージカル映画。流れる曲はほとんど知ってるね。タイトル曲から「ドレミの歌」「エーデルワイス」「さようなら、ごきげんよう」…。

オープニングから風景がスゴい。遠く山脈を望む草原、修道院のある古い石畳の街並み、古城が建つ湖畔、豪華な宮殿の庭…、ヨーロッパそのものだ。オーストリアの風景なのだろうが、こんなステキな所で育ったら、常に気分が高揚して、なんでもいいから歌いたくもなるわなぁ。ココ熊本だったら阿蘇だね(笑)。

ナチス・ドイツのオーストリア併合を逃れてアメリカに亡命した海軍大佐が、家族で合唱団を作って、アメリカで興行、成功を収めたという実話を元にしてるんだね。ブロードウェイのミュージカルの方が先だって。映画はやはり盛りや美化が多くて史実とはかなり違ってるらしいけど。

妻に先立たれたトラップ大佐には、男女7人の子供がいた。
そこに修道院から修道女見習いのマリアが家庭教師として派遣されて来る。
大佐は子供たちを軍隊のように厳しく躾けていて、子供たちはその不満を歴代の家庭教師にぶつけていて、これまで家庭教師は誰も長続きしなかった。
マリアは、今までの家庭教師と違い、子供たちの遊び着を新調して、いろんな遊びを教えて、歌を唄うことの素晴らしさを教える。
子供たちに厳しかった大佐も、唄う子供たちを見て、妻が生きてる時の思い出が蘇り、唄うことの楽しさを思い出す。
そして、大佐は、婚約者がいたけど、子供たちに歌を教えたマリアに惹かれていく。
いろいろと困難を乗り越えて、ついに大佐とマリアは結ばれるが、大佐に召集令状が届いて、オーストリアを併合したナチスの影が迫って来る…といった流れ。

ラストは、国境が閉じられたために、屋敷を捨てて、スイスに亡命しようと徒歩で山を越える大佐とマリア、子供たちの場面で終わるが、こんな中途半端な終わり方だったっけ。一家の亡命を助けた大佐の友達や修道院のシスターらはどうなったの?迫害されただろうに。それに長女の恋人だったナチ突撃隊に入った彼は?亡命の途中で終わるのは不満だなぁ。

それでも、やっぱりマリアや子供たち、大佐が唄う歌は素晴らしいね。まさに感動するよ。

マリアが大佐に好意を向けられて、可愛く頬を赤らめて、自分で自分の気持ちがわからなくなって、屋敷を逃げ出し修道院に戻るなんて、もう純粋過ぎて、くたびれたオヤジはキュンキュンだったぜ。俺にもそんな時代があったかな?でも俺はマリアよりも長女の方が可愛くてイイなあ。

美しい風景と音楽、困難に負けない絆の固い一家、コレも万人ウケのハリウッド・エンターテイメントの王道だね。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。