【古典映画】「我が道を往く」

1944年のアメリカ古典映画「我が道を往く(Going My Way)」(レオ・マッケリー監督)。

これぞ黄金期ハリウッドの、心温まる微笑ましい映画なんだろうなぁ。

確かに、背景に教会と聖書があるけど、全然、教条的でも、押し付けがましくもなく、トラブルも含めて、ヒューマニズムに溢れた流れで、多分、ほとんどの観客は納得したんじゃないだろうか。

NY下町の教会セント・ドミニク。
廃屋同然の古い建物と周辺の劣悪な環境に、自ら築いて40年間護ってきた老神父のフィッツギボンも、取り壊しも覚悟してた。
そこに大司教から、副神父として若いオマリーが派遣されて来る。
当初、老神父は、若いオマリーの実践的なやり方に不満を持ち、大司教にオマリーの転任を願い出ようとする。
しかし、オマリーは、老神父の心情を察して、なるべく目立たずにいろいろと策を打つ。
周辺住民のトラブルを解決し、家出少女にはチャンスを与えて、街のギャング達には芝居を見る楽しみを与えて、不良少年たちには歌を教えて合唱隊を結成する。
幼馴染のオペラ歌手リンデンは、オマリーの行動に感動して教会の財政難を救ってくれ、オマリー自作の曲を売り込んでくれる。
オマリーの奮闘で再建を果たした教会だけど、火事を起こして焼失してしまう。
しかし、諦めることなく再建を誓うが、オマリーは別の教区への異動が決まる…。

オマリーを演じたビング・クロスビーの、ピアノを弾きながらの歌声が、温かくて深みがあって、優しい気持ちにさせられて、マジで素晴らしい。

クリスマス・イブの、不良少年たちが歌う合唱が流れる中、老神父は、夢だった高齢の母親との再会を果たし、皆に祝福されて、オマリーはそっと誰にも気付かれずに教会を後にするシーンは、涙が流れてくる。

教会を舞台にしてるけど、宗教色はほとんどなくて、展開が理想主義的かもしれないが、人間のヒューマニズム的特性に訴えかけるもので、たまには、こういう映画も良いはずだ。

「宗教はこうだって決まってないからね。楽しさもある。明るさも。幸せに近付ける」byオマリー。

ノスタルジックでイヤだけど、コレが“古き良き”ハリウッド映画なんだろう。美しい音楽は全てを変える、素晴らしきかな。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。