「11・25自決の日」

前のFBより↓

忘れてた!三島マニアのオイラはこの映画を観たかったんだよ!
故・若松孝二監督の「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」。

三島先生と森田必勝、楯の会、日学同(日本学生同盟)等の動向を中心に自決までの軌跡をたどるというもの。そんなに目新しいものはなかった。俺はポール・シュレイダー監督の「Mishima: A Life In Four Chapters」の方が好きだ。

まあ、簡単に言えばヲノコの内なる戦争ゴッコなんだが(笑)、映画を観てて演者の悲劇というものを感じた。ただ概念を信じ追求していく中で後戻りできなくなり、究極はその概念の為に死することになる。

右も左も極端な思想とテロリズムに走れば、時たま、大衆を大きく離れて「美学」となることがある。支持不支持、善悪を超えた崇高なものとして昇華するのだ。社会での有効性をはるかに超えて「死ぬこと」でその純潔を、純潔を持った自分を守るようになるのだ。この行動も大衆の中に入ると手垢にまみれた平凡なものとして堕してしまうからだ。この映画を観てそんなことを思った。

三島先生の死は戦後民主主義という相対の世界で天皇という絶対を求めることのアイロニーの物語だと思ってるが、日本にはやっぱりコアとなるものがないということを痛感してたと思う。

しかしながら、この映画、なんかチープでちゃちい感じがするし、なんだかなぁ。そういや連合赤軍の映画も「リンチ総括場面が詳細に描かれてなかったので、面白くなかったです」と若松監督本人の前で話したことがあったなぁ。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。