「ダイヤモンドは傷つかない」
田中美佐子の映画デビュー作「ダイアモンドは傷つかない」(82年)。監督はにっかつの藤田敏八。
田中美佐子って、なんとなく今の篠原涼子に似てないかい?見た目は透明で純な感じがするが、実は感情豊かで常に心が揺れ動いてる乙女って感じ?←ナンジャソリャ。
これも不倫の物語で、妻子があって、さらに愛人まであるという羨まし過ぎる中年クズ男と女子大生の関係なのだが、自分こそが彼の一番の女と愛人と牽制し合う女子大生が幼くて可愛くてたまらん。演じた田中美佐子の初オールヌードや濡れ場も初々しいエロスが溢れてる。
愛人を演じたのが加賀まりこで、年上の女としての余裕があって怖くて、女子大生との格の違いを見せつける。
中年男は狂気を演じたら右に出るものはいないと思う山崎努で、ダブル浮気をするどうしようもないクズなんだが女を引きつけてしまう演技は堂に入ったものだ。「50年経ったら結婚しよう」なんてセリフをさらっと言えるんだからなぁ。
山崎努や加賀まりこなどベテランがいる中で、田中美佐子は新人として大変だったのじゃないかなぁといらぬ心配をしてしまうね。
時代は変わっても、とんがった若い女の心理ってのは永遠に野郎にはわからないね。「別れたくても別れられない」と言いながら、決意するとサラッと離れていく。一方で言い寄る男にはメッチャ冷たい。
結局のところ、中年男の奥さんは精神的におかしくなり、娘には嫌われ、愛人にはゴルフクラブで思いっきり殴られ、女子大生は決意して離れていく…ザマァみろ、山崎努(笑)。
終わり方がチョット不満。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。