【映画】初期007シリーズ
Amazonプライムで、ショーン・コネリー主演の「007/ドクター・ノオ」、「007/ロシアより愛を込めて」、「007/ゴールドフィンガー」、「007/サンダーボール作戦」、「007は二度死ぬ」、「007/ダイヤモンドは永遠に」と、ジョージ・レーゼンビー主演の「女王陛下の007」の、初期007作品を続けて観た。
俺が生まれる前の1962年から始まった007シリーズだが、ソ連と冷戦時代の国際情勢や核のバランスを扱っても、敵はハッキリと悪の結社「スペクター」であって、あくまで娯楽作品に徹している。
もう多分、それぞれ3〜5回は観てると思うけど、意外と完成度が高いと思うのは第1作「ドクター・ノオ」(テレンス・ヤング監督)。「ボンド、ジェームズ・ボンド」というコネリーの定番のセリフを聞くと、キタキターとワクワクするね。
トンデモ度が最高潮になったのが、日本ロケをやって丹波哲郎も出た「007は二度死ぬ」(ルイス・ギルバート監督)だ。当時の外国人がイメージするニッポンを材料にエクスプロイテーション・ムーヴィーそのまんまで、笑いながら観れるね。アキこと若林映子(ご健在)をそんなに早く殺さなくてもねぇ。めっちゃカワイイのにさ。
俺が一番好きなのは「ロシアより愛を込めて」(テレンス・ヤング監督)。途中まで出てこないネックリボンを巻いたタチアナの素晴らしさったらないね。オリエント急行に乗った、ボンドのダンディさやタチアナの貴婦人らしさ、セリフや立ち振る舞い、主題曲に至るまで、俺が勝手に想像するステキな古い欧州そのものだ。
他も、ボンドのピンチで始まる展開や、Mやマニーペニーとのやり取りから、猫を抱いたスペクターのプロフェルドの悪役らしさ、定番のボンドガールと男目線の女性の扱い、バッタバッタ死ぬショッカーみたいな東洋人と有色人種、ボンドを際立たせる脇役、“秘密兵器”という言葉がピッタリの数々のアイテム、今観ると誰しも「そんなのあり得ねえよ」と言いたくなるけど、それでも懐かしく楽しめる大技、小技満載のスパイ・エンターテイメント作品だね。
とにかくイキでカッコイイスタイル…野郎のエンターテイメントって本来、こういうものなのではないか?
クソわがままでスタッフに嫌われて一作だけで終わったジョージ・レーゼンビーの「女王陛下の007」は、唯一、ボンドガールと結婚までするが、ラストで妻はスペクターの刺客に銃で撃たれて殺される。スキー場でのアクションが面白い。
ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナン、もちろんダニエル・クレイグも、再度、観るか。現在、24作まではAmazonプライムで観れるし。
ダンディな蝶ネクタイのブラックスーツを着て、シェイクしたマティーニを注文し、セクシーなドレスのスゲ〜いい女を連れて、高級カジノでイキに遊んでみたいものだ。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。