【洋画】「X エックス」

「Pearl パール」に続いて、「X エックス(X)」(2022年・米、タイ・ウェスト監督)も鑑賞。Amazonプライムにて。

舞台は1979年。自主制作のポルノ映画の撮影で、テキサス州の田舎の屋敷の離れを借りた6人の若者たち。実は、屋敷には、殺人鬼の高齢のパールと、仕方なくその殺人を手伝う夫のハワードが住んでいた…。

老醜メイクで、老女パールを演じたのはお馴染みのミア・ゴス。

女優と男優、プロデューサー、大学生で監督志望のカメラマンとそのGFの録音技師と、次々と殺人鬼夫婦の毒牙にかかり、独りGFだけが生き残るという定番の流れだが、ポルノ映画の撮影ということで、老女パールもセックスに執着しているという設定。

夫のハワードは高齢で心臓病を患っているために、妻パールの欲望に応えられない。それで若者に色目を使うか、真夜中に密かにベッドに入り、また殺人に手を染めるのだ。老醜を晒すパールが不気味過ぎる。

テキサス州の田舎の屋敷に住む殺人鬼という設定他、コレはまさに大傑作「悪魔のいけにえ」ぢゃないか。他にも「シャイニング」や「サイコ」を思わせるシーンもある。監督の古典的ホラー映画に対するリスペクトが感じられる。

ホラー映画の定番の流れの中に、ポルノ映画の撮影で絡みとパールの老醜を晒す飽くなき性欲とグロい殺人という味付けをしたこの作品、「Pearl パール」ほどは面白くなかったが、なかなか楽しめた。インディーズならではのチープさ加減は素晴らしい。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。