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リハビリのはじめ

リハビリブログの再掲です。


まだ日に1、2度、震度1~3クラスの揺れはあるけど、

だいぶ落ち着いたかな。

そのうち地震もおさまるだろう。


皆さん、ご心配をおかけしました。←誰も心配してねえってのσ(^_^;)


いやいや、本当に
ありがとうございました。


さてさて、リハビリのお話しのつづきを。


病院でのリハビリだが、

入院して翌々日くらいから身体を動かすことも始まった。


お世辞にも美味いとは言えない味気ない昼飯をいただいた後、

動かせる手を総動員して全精力を込めて歯を磨いたあと
(看護師さんはじめ女子が多いので口臭くねえかなあと気を使いまくってた)、

部屋でポケッとしてると、

オレには決してマネできない、とても爽やかな笑顔のお兄さんが、


「こんにちは~担当の○○ですぅ。今日からガンバってリハビリしましょう!」


と、元気に、オレを車イスに乗っけてピューッとリハビリフロアに引っ張って行った。


最初はとにかく身体をほぐす、ほぐす。

リハビリのベッドに寝て、麻痺してる右側を中心に、

「痛くないですかぁ、大丈夫ですかぁ」

と、脚を曲げ伸ばし、腕を曲げ伸ばし。


うつ伏せになって、肩から腰までギュッーと伸ばす。


まあ、ストレッチというやつである。

30分くらいだろうか。

意外とそれが気持ちええのなんの。


されるがままにいろいろやられてるのが、

わたしのマゾ的気分を満足させてくれたみたい。
(あくまでもお兄さんですよ!間違えないように!)


昼メシ後の、午後の陽だまりの中のまったりした時間。


スゴく丁寧に身体をほぐしてくれる。

贅沢を言えば、スタッフが女の子だったら…

もうさ、ホント―に気持ちよくてさー、
良すぎて、たまに寝てしまうくらい。


でも、実はそれは最初の週だけの話。


だんだん苦痛になるほどハードになるとも知らずに…
わたしったら。

まったくもってウカツであった。

一方、女性の作業療法士さんによる「アタマ」の中身のリハビリは、

だんだんやることも複雑になっていく。


絵を見て答えるのも、3~5つくらい、先に絵を見せられ、

今度は絵を見ずにそれを覚えて答える。

数字を追うのも、まず記憶して取り組む。

けっこうたいへんだった。

まだまだ他にいろいろやったと思うが、
今はどうしても思い出せない。(-。-;


彼女が言ってたけど、

右側の注意力が散漫というか、右側に人がいても気付かなかったり、

自分では気づかないけど、意識がどっかに行ったり、

ボーっとすることが多かったりしたそうだ。


出血で損傷した脳細胞が、別のところで再生するんだろうけど、

その再生の途上でいろいろと支障が出ることもあるんだろう。

何もやらずにいるとそのままだけど、

とにかくリハビリで

「考える」、「覚える」、「アタマの中で組み立てる」、

これの繰り返しで、少しづつ再生させる。

でも、焦ってもダメで、

これは気長に取り組むしかないだろうと思った。


あっ、そうだ。

最初は顔の筋肉のストレッチ?もやったっけ。

大きい鏡の前で口を大きく開けたり、

口をすぼめたり、ベロを出したり、

ぜんぶで5つの運動。

右顔面の神経が麻痺してて、少し落ちてるため、

しゃべりにくいのと、モノが二重に見える複視だから、

それに対するリハビリかな、と思った。


ラッキーなことに脳梗塞や脳卒中によくある失語症までいかなかったけど、

やはりしゃべりにくい。


ちょっとドモる感じ。


口を開くと右側が重いのだ。

利き手が使えないのに加え、食事の時も右側からボロボロこぼれる。


ひゃー。


でも、女の子としゃべるときはなめらかなんです!

人間とは(男とは?)ふしぎな生きもんです。

メガネの右側を上げてズラしてかけると、なんとかフツーに見えるけど、

そうしなきゃ全てが二重に見える。


これ、もうスゲーホントにイライラするのだ。

今じゃ、ちょい慣れたけど、

最初はアタマ痛くなったり、ずっと右目だけ手で押さえてたり、

左手で右顔面の皮膚を引っ張ったりしたもんだ。

この女性作業療法士さんとは仲良くなれて(わたしが思ってただけかもしれないが)、


リハビリの合間に雑談もできるようになった。


これもリハビリになるだろう。

ジッと顔を見て眼をキラキラさせて興味深そうに聞いてくれるので、

オレも調子に乗ってペラペラしゃべった。

フィリピンのこと、

好きな本のこと、

好きな音楽のこと、

東京のこと、

大学のこと、

両親のこと…etc。


今思い出しても楽しかったなあ。

そうそう、

リハビリスタッフのリーダーみたいなオッサンがいて(オレよりはぜんぜん若いけどオッサンに見えた)、

アタマと身体の両方取り組んでくれた。


他のスタッフと違い、口調の割に厳しくて、

車イスも決して押してはくれず(結果的には良いことだけど)、

ニコニコしながら、これじゃダメですね~などとピシャリ。


なんとなく、多分わたしとは合わない感じ?


他の、おじいちゃんおばあちゃんの患者さんと接する時の大げさな笑い方も白々しい感じがして、


医者によくいる、病状はマニュアル通り診るけど人はあまり見ない、
そんな印象。

なんかいつも忙しそうであっち行ったり、こっち行ったり。


上に上って権威を身につけたがる人って、

なんでこういうふうになるんだろうね。

と、またいっちょまえにお世話になってる人を評価なぞしてる。


懲りないな、わたし。

いや、ある意味、「普通」に戻ってきた?

つづく

脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。