誕生日

10・14

ついにあと1年で還暦となる年齢になっちまったよ。
俺みたいな、ある種の反社がよくこの歳まで生きて来られたものだ、本当に申し訳ない…と歪なナルシズムを武器に、常に不満・不安を持ち続けて、不透明な心持ちで、今だに、楽をする夢ばかりを信じて、いつの間にか時が経っていたようなものだけど、多分に、また何もない日となるであろう。
やっと親は片付いたし。
俺が寂しい時には、きっとこの世界も寂しいに違いないからそれでもいい。
すぐに忘れることができるし。
孤独も深めれば案外、自由で心のままにいられるし、暇を持て余すこともないし、騒がしいこともない。
承認欲求だけで済む。
三つ子の魂百まで…皆、変わりたいと思うけど、人間はそんなに簡単に変われるものではない、てか変わるなんてムリだと思う。
だから人類も変われない。

世界で小規模でも戦争が起これば、俺が睨んだ通りに、人類は滅亡に向けて確実に一歩一歩進んでいるに違いないとほくそ笑むが、大国を巻き込んで核でも使わない限り、人類は途中で目覚めるやもしれず、まだまだ先のことか、俺の寿命が尽きちゃうよとガッカリしてしまう。
心の優しい人に往々あるように、少しばかり想像力が不足しているのかもしれない。
あといくつ誕生日を過ごせば俺にも浄土が見えてくるだろうか?


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。