「マシニスト」

ブラッド・アンダーソン監督の「マシニスト」を鑑賞。モノクロっぽい画面が良い味出してるサイコサスペンス。解明に近ずくほど画面が白っぽくなって来て、こういう演出なんだあと感心した。

結局のところ、子供をひき逃げしてしまったという罪悪感から、不眠症、不食になって、罪を示唆するような妄想、幻視、幻聴が現れてしまい、ココロをやられていく工場労働者の男の悲劇なんだな。いやー、まさに後天的統合失調症といってもいいね。はー、またかよ(笑)。

ストーリーは最初から、なぜだろう?と思わせるもので、進むにつれてだんだんと真相がわかってくる感じ。主人公も最後に、やっとわかった、俺はひき逃げをやった殺人犯なんだって悟り、自首して、やっと深い眠りにつく。

それにしても主人公を演じた俳優の役作りのスゴイこと。あばら骨が浮き出て、ガリガリに痩せて眼だけギラギラした短髪で、まるでアウシュビッツの収容所で解放されたユダヤ人みたい。よく走ったりできるよねー。

最後に、痩せる前の本人が出てくるから、ほぼ一年間、不眠症でまともに食わなかったという設定なんだが、その変わりようが凄まじい。向こうには、こういう気合の入った俳優がいるんだよねー。リスペクト。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。