「ケータイ小説的。」

先日、先輩に勧められた本。もう10年以上も前のものだけど。

“文学、小説なんて無縁の作者が書いて、同じく無縁の読者が読む”と言われるケータイ小説。

見方によっては斬新かもだが、普通の文学だったら重要視されるであろう情景や心理描写がほとんど無くて、定番のエピソード…妊娠、レイプ、ドラッグ、援助交際、DV、中絶、流産、不治の病、真実の愛、恋人の死などが入る。

加えて、固有名詞がほとんど出てこなくて、ハッキリとしないイメージだけで成り立ってるらしい。実話をもとにと銘打ってるわりには。

俺は読んだことがないので全く想像できないが、浜崎あゆみの歌の世界に近いという。実際に彼女の歌が、登場人物の好きな曲として挿入されてるらしい。

好き、別れ、やんちゃ、トラブル、そして、死…つまり、ケータイ小説も、もろヤンキーの世界なのだ。

気合い、根性、ハンパしない、地元愛などの思考の存在しない直情的な感覚だけで過ごす日常なのだ。

この本にも、相田みつをはヤンキー文化と相性がいいと出てる。情緒がなく、ストレートにメッセだけで現わせる“リアル系”に通じる詩とある。俺が嫌悪するわけだ(笑)。

リアルじゃなく「リアル系」で、とにかく孤独を嫌がり「つながる」ことを重要視する世代にとって、ケータイ小説を始めとして周辺のネット文化は欠かせないものになって行く。今はLINEやSNSなのかな。ケータイ小説って今はどうなってるのだろう?

ファミレスか郊外の大型ショッピングセンター、コンビニにいかついミニバンで登場する、必ず茶髪の上下黒系ジャージが多いカップルや小さな子供連れの若夫婦、ここもクソ田舎なんでチラホラ見かけるが、こういう連中が好む狭い世界なんだろうな。

と、近くの国道をブオン、ボンボボ、ボンボボ、ボンボボ、ブオーンとゾッキーが!(爆)

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。