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「処刑教室」

昔、東京12チャンネルのロードショーで観た記憶がある「処刑教室(Class of 1984)」(82年、マーク・L・レスター監督)。

実話の映画化とあるが、ヒットを狙ってのこと?それともホントのこと?ミッキー安川のNYギャングのドキュメンタリーを思い出した。

暴力とドラッグが蔓延する荒れた高校に臨時採用教員として新しく赴任してきた音楽教師のノリス。彼と、学校を牛耳る不良達の対立は日増しに激しくなっていく。周りの教師も警察も見て見ぬ振りの責任逃れ。ついに不良達はノリスの身重の妻を暴行するに至り、ノリスはブチ切れて復讐を始め、不良達一人一人を殺していく。

最後の20分あまりの復讐シーンはちょっとグダグダだけど圧巻だ。よく先生もここまで我慢したもんだ。腕を切り落とすシーンや丸焼けになるところは、当時はけっこうショッキングだったろうな。不良達のリーダーが体育館の天井から落ちて首を吊られる場面(予想できるけど)は「オーメン」を思い出した。「目撃者がいないので、彼は起訴されなかった」の一文でホッとした。

でも、やはり絶対的にB級感は拭えない。ところどころ未完成だと思われるシーンもある。勧善懲悪なんだけど、どこかスッキリとしない余韻が残る。だからこそ安心して観てられる。

不良達のパンクファッションも、70年代のNYかロンドンの、ごく初期の、とりあえずシャツとGパンを破ってグラサンをかけたみたいな感じで、ダサくて笑っちゃう。

マジメな生徒として出てきたちょっとぽっちゃりの男の子、マイケル・J・フォックスだったんだね。

限りない暴力をテーマに、リベンジ劇で溜飲を下ろすB級エクスプロイテーション・ムービーだな。

荒れる学校、ツッパリと校内暴力は俺たちの世代で流行ったと思うけど、俺はそんなものとは全く無縁の、銀縁メガネをかけて青白く痩せてた、トップクラスのマジメな生徒だったな。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。