【古典邦画】「皇道日本」

1940(昭和15)年、日中戦争中の国策映画「皇道日本」。監督は誰だろう?内閣情報部賛助、内務省・文部省・陸軍省・海軍省の後援。YouTubeにて。

九州から始まり、次々と列島各地の自然と神の社が写される40分強のフィルムであるが、まさに、コレぞ国策PR映画って感じだ。

皇室の写真には脱帽と出る。

アホらしくて観てられなかった割には、じっくりと観た。

万世一系の天皇国家と八紘一宇(ハッコウイチウ、天下を一つの家のようにすること)をアピールして、世界における日本の優位性を示しているのだね。

世界が近代化へと向かう中、西欧に負けない帝国主義国家として、天皇と神話という、ただの概念で世界にアピールするしかなかったのだろうか?そりゃあ、負けるわな。いくら祈ろうとも、神が何かをしてくれるわけはないのに。

信じて祈って玉砕するという宗教的精神のみで、マジで世界と同等に闘えると思っていたのだろうか?

当時の大衆はどういう気持ちでコレらの国策映画を観たのだろう?この噴飯物のプロパガンダを信じたのだろうか?当然、頭の良い人もいただろうに。多くは流されたと思うけど。

もしも、俺がこの時代に生きてたら、多分、バリバリの軍国少年〜青年、中年になったかもしれんけど(笑)。

カメラ・ワークは円谷英二だ。抑揚を付けたナレーション(北のアナウンサーみたい)がイライラする。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。