「良心をもたない人たち」

良心を持たない人ってのは“サイコパス”のことだけど、アメリカでは25人に1人の割合(人口の約4%)で存在するという。反社会性人格障害や社会病質、精神病質ともいう。

①社会的規範に順応できない、②人を騙す・操作する・嘘をつく、③衝動的で計画性がない、④攻撃的性格であり、立場が危うくなると同情を求める、⑤自分や他人の身の安全を全く考えない、⑥一貫した無責任さ、⑦他人を傷付けたり、虐待したり、モノを盗んでも、良心の呵責を感じないーー等の特徴がある。

それに、口が達者で、見た目が良く表面的な魅力を持つことが多いらしい。でも、話してるとわかるが、ゾッとするほどの冷たさを感じさせる。

意外と殺人などの重大な犯罪を犯す例は少なくて、フツーに家庭を持って、フツーに仕事して、生活して、隣人として社会に溶け込んでる例が多いのだ。

本には、サイコパスの3人の例が紹介されてるが、自分の行動が社会、友人、家庭、子供に及ぼす影響を完全に無視できて、やっぱりフツーの人には想像すらできない冷酷な精神状態を持ってることがわかる。

なぜサイコパスが生まれるのか?
先天的か後天的か、ハッキリとはわかってないらしいが、人間は、本来の動物的衝動と、人間らしい社会性を帯びた衝動とが同居しており、動物的衝動が暴走を始めると、社会性を帯びた衝動(理性)がそれをなるべく抑えて振る舞うことが可能だが、サイコパスはその繋がりに欠陥があるのではないかという。

研究では他にも要因が挙げられてるけど、社会的衝動である“良心”が生まれないのは、幼児期の親との関係が大きいのじゃないだろうか。

他にも環境や文化の影響も示されている。

個よりも集団、人間間の相互関係、絆を大切にする、日本も含めた東洋はサイコパスが生まれにくいという。

サイコパスは病気ではないから、基本、治ることはない。もし、良心なき人とわかったら、距離を保たないとコッチに被害が及ぶ。

現代では、良心が人一倍大きいと、損をすることも、利用されることも、攻撃されることも多い。しかし、人間の大きな本質に関わってくることで、愛に基づく義務感なのだと思う。つまりは人一倍、愛を知ってる、感じてることに繋がってるのだ。人間として、それは大きな喜びだろう。サイコパスはそんなことすら知らないのだからね。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。