【邦画】「美徳のよろめき」

原作者の三島由紀夫が、「これ以上の愚劣な映画といふものは、ちよつと考へられない」と怒りを滲ませて酷評した「美徳のよろめき」(1957年、中平康監督)。

先輩の投稿を見て、俺も鑑賞。

主演は月丘夢路。

イヤー、つまらないクソみたいな映画だねぇ。愚作。

娯楽的な大衆小説とはいえ、性愛という人間の営みを、男からは理解し難い女の視点から、姦通、悪徳、道徳、秩序の概念を盛り込みつつ、叙情的に描いてみせた傑作であるのに、こんなクソ下手な素人みたいな映像表現に堕ちるとは。

まさに愚劣だ。ウンコだ。三島由紀夫のお怒りも最もだ。退屈で真剣に観るのがアホらしい。よろめき夫人もよろめいて倒れて寝ちゃったよ。

中平って監督は一体何者なの?

成瀬巳喜男や増村保造あたりが撮ったら違ってたろうに。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。