「そして誰もいなくなった」

ルネ・クレール監督の名作「そして誰もいなくなった(And Then There Were None)」。

実に70年以上前の古典だなぁ。アガサ・クリスティのミステリー小説の映画化第一弾だって。

招待されて孤島にやって来た8人の男女。しかし、孤島の別荘は召使いの夫婦だけで主人はいない。彼らはいずれも手紙で招かれたもので、差出人のU・N・オーエンを誰も知らない。そこから一人、また一人と次々と殺されていく。10人はいずれも殺人の罪があったというが…。

設定としては実に面白くて、犯人はいったい…と引き込まれるね。いつの時代も“殺人”はミステリーの材料として最高のテーマなんだなぁ。

殺人といっても、古典だから、血や死体(せいぜい脚だけ)など、残虐なシーンは出てこないし、セリフや仕草が古めかしかったりするが、当時の映画を今楽しむには、それを様式美だと思って味合うものでもあると思う。

途中で、あっ、この2人が鍵だな、と思ったけど、その通りで、原作を知らないが、終わり方がちょっとわかりにくくて不満だな。一級品ではないと思うけど、まあ、面白かった。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。