【古典邦画】「銀座カンカン娘」

そうかぁ、この歌はデコちゃん(高峰秀子)と笠置シヅ子が歌ってたのね。レコードにもなってる。1949(昭和24)年公開の「銀座カンカン娘」(島耕二監督)。Amazonプライムにて。

タイトルは知ってたが、映画は初めて観た。今でいう、コメディ・ミュージカルみたいなものかな。

引退した落語家の一家には、居候として秋(デコちゃん)と親友の春(笠置シヅ子)がいた。
明るい2人で、秋は画家、春は声楽家を目指しているが、貧乏で絵の具も楽器も買うことができない。
そこで、ある映画のロケに参加したことがキッカケとなって、飛び込みでバーで歌って稼ぐことにする…。

流行りのバーで、秋と春が2人で、オリジナルの「銀座カンカン娘」を歌ったところ、大ウケすることになるのだが、デコちゃんも笠置シヅ子も歌が上手いねぇ。

全てが上手く行って、秋(デコちゃん)は、やがて前から交際してた落語家の甥との結婚を決める。

結婚を祝って、引退した落語家が一席披露するというラストだが、この落語家は、昭和の大名人5代目・古今亭志ん生だという。喋って動く志ん生がフィルムに収められているのはとても珍しく、映像遺産と成り得るらしい。

映画としては、考えずに観れる軽いものだけど、デコちゃんらの歌や、志ん生の落語など、遺産的価値はありそうだ。

ちなみに、カンカンとは、当時の売春婦の“パンパンガール”に対して、“カンカンに怒ってる”という意味があるらしい。映画監督の山本嘉次郎の造語だって。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。