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「仮面/ペルソナ」

イングマール・ベルイマン監督の不思議な映画「仮面/ペルソナ(Persona)」(66年)を観た。

ベルイマン監督は昔、「第七の封印」や「処女の泉」など、いくつか観たが、20世紀を代表する世界的な映画監督の一人と言われるだけあって、神をテーマとしたアートな雰囲気満載のモノクロ作品が多かった。

この映画は、ちょっと前衛的で、後半から頭の中が???となった。

舞台の最中に突然、言葉が発せない失語症になった女優エリザベートと、彼女の世話をすることになった若い看護師のアルマ。病院にいても症状は一向に改善しないため、二人で、ある海辺の別荘で療養生活を送ることになる。献身的に世話をするアルマと良好な関係を保っていたが、エリザベートがドクターに宛てて書いた手紙をアルマが盗み見てしまうことから、二人の間に亀裂が入る。以降、アルマが酔って告白した過去が、エリザベートの体験と交差し、共鳴し、時には反目しながら、ぐちゃぐちゃになっていく。最後、アルマが別荘を飛び出していくところでジ・エンドだ。

そもそも始まりからアバンギャルド。わけわからん映像の連続で、え〜、これで一時間以上もいくのか!と思ってたら、普通に物語がスタートする。

後半に入るまではわかりやすいストーリーだけど、アルマが手紙を見ちゃってから、精神病理なのか、二重人格なのか、ドッペルゲンガーなのか、自問自答みたいなシーンが続くのだ。

途中、実は、アルマがエリザベートだったのか!?とビックリするが、そうではないらしい。エヴァの最終回みたい(笑)。あっ、タイトルが「仮面」だから、エリザベートとアルマの外面と内面が交差することを示唆してるのか?

ああ、これはね、こういうことを表現してるんだよとカッコつけて解説したいが、それもできないので、ただ世界的な映画監督・ベルイマンのゲージュツ的映像を久しぶりに体験したなぁってことにしとこう。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。