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week0-チェンジメーカー・チャレンジが始まる。

子連れMBAの新プログラム「チェンジメーカー・チャレンジ」。

こちらに運営兼コーチとして携わることになりました。育休開始前は、こんなことになるなんて想像もしていませんでしたが、今はこれが私の育休最後のチャレンジになると意気込んでいます。備忘も兼ねて想いを残しておきます。

コーチングで思い出した、好きな仕事の原体験

私がコーチングを勉強し始めたのは今年の1月。元々は育休期間を忙しくするために始めただけのものでしたが、やってみるとハマり、資格を取り、7月にコーチとしてのパラレルキャリアをスタートさせました。ハマった理由は、これまでの仕事で私が一番充実感を感じていた時のことを思い出したからです。

それは社長秘書の仕事。私は新卒で入社した会社で管理系の業務を広く浅く色々と経験しました。発注事務、受付、監査、広報、国際人事、そして社長秘書。一番長かった社長秘書の仕事が、私は好きでした。好きだった理由は2つ。1つ目は、自分が平社員でも経営者の高い視点に立ってモノを見て考えることができること。2つ目は、自分にできることは小さくても、その小さなサポートによって、上司が大きなパフォーマンスを上げられるのが見ていてとっても楽しかったこと。私自身はリスク回避型で臆病ですが、他の人のサポートという形でなら、こんなに大きなことだってできるというのが、楽しくて仕方がなかったのです。

一方で24時間365日臨戦体制だった秘書の仕事。子どもが生まれてからはその働き方はできないため、第一子が生まれた時点で人事の仕事へと移りました。同じサポートという仕事ではあり、やりがいもありますが、どこか制約のために自分のやりたいことを抑えているという感覚が拭えませんでした。

そしてコーチングを勉強し始めた時、秘書の時のことを思い出したのです。1つ目に好きだった、私の好きな人の視点に立って考えることができること。2つ目に好きだった、私のサポートで人が大きな成果を上げることができること。「これなら私の好きな仕事を、子どもがいる状態でできるかもしれない。私の応援したい人を応援して、自分も楽しくなれたら、最高じゃない」そう思い、パラレルキャリアをスタートさせることにしました。

このチェンジメーカー・チャレンジ。私と同じように、子どもが生まれてからの制約で自分を抑えがちになっている人もいるのではないかと思います。そんな人たちを応援できたら嬉しいです。

私の半径5m

「応援したい」その気持ちはありますが、私は半径5mを変えてきた先生ではありません。むしろ、半径5mを変えたいのに変えられないでいる、変化を起こしたいと切実に願っている1人です。偉そうに「コーチ」なんて名乗ってますが、完全にプログラムメンバーの1人でもあります。

私の半径5m組織について私が感じる課題感は、メンバーが自分のために仕事してないこと。全然楽しそうじゃないのです。以前メンバーが、「仕事はやりたいことをできるような場所じゃない」と発言していて、私は衝撃を受けました。私は異動が多く、やりたい仕事に手を上げてきた記憶はありません。でも、与えられた仕事をやるうちに常に楽しい部分を見つけてきました。自分の好きな部分や、私自身に役立つ部分を見つけ、それを楽しんできました。秘書の仕事が楽しかったと言いましたが、それ以外の仕事もできてよかったと思うものばかりです。でも、それは当然のことではなかったと分かりました。問題は、それが発言をした1人だけの話ではなく、その空気が漫然としているのです。

釣り方を見せるだけじゃ足りない

老子の言葉で「魚を与えず、魚の釣り方を教えよ」という話がありますよね。私は最初、釣り方を見せれば良いのではないかと考えました。つまり、私がどんな仕事にも前向きに、自分のためであることを発見して楽しそうにやっているところを見せれば、皆そうなりたいと思うのではないかと。でも、2年経っても3年経っても変わりません。私が楽しそうに仕事をしていることはどうやら伝わっているようですが、そうなりたいというより、「児玉さんは別」「好きにやれて良いですね」となってしまっているように感じます。影響を与えるに至っていないのです。

私が今回メンバーとしてやりたいことは、周囲に影響を与えるという部分まで到達すること。釣り方を見せるだけではなく、ちゃんと教えられるように。もちろん楽しみ方をteachすることはできないですが、周囲との関係性を変えていくことに私のチャレンジがあると思っています。

武装して対処するのは、もう限界。

今回プログラムの中では、またまた偉そうに対話関連のinput動画も提供させていただきます。でもこれも決して私が体得者というわけではなく、私のチャレンジです。ちょっとばかし勉強したことのあるプログラムメンバーの1人からのスキルシェアという位置付けで、これまで私が学んできたことを提供しようと思っています。

私は割と勉強が得意で、理解力は比較的高い方だと思います。何か困難があると、勉強してスキルを身につけ対処するという方法をとってきました。語学然り、会計知識然り、対話スキル然り…。数人で行う業務でも、何か要素が足りないとなると、私は結構引き取ってしまうタイプでした。スペシャリストではありませんが、どんどん装備を追加して、なんだか重苦しい人になっている気がします。子どもが生まれてなかなか大きなことは引き取れなくなりましたが、それでも進めるためにできることをやりたい気持ちと、忙しい他の人にお願いするのは忍びないという気持ちで、「じゃあ私やりますね」と(比較的楽しそうに)引き受けがちです。でもそんな謙虚に見える行為も、実際にはスキルや知識や経験が私ばかりに溜まっていく悪循環も引き起こしている部分もあります。私は今、管理職になる前の係のリーダーのようなポジションにあります。今後を考えると、今のやり方はその悪い側面がどんどん大きくなってきてしまうと感じています。

これからは、もっともっと与えることをしていきたい。動画で対話スキルを伝えるなんて、おこがましい!とも思いますが、少しでも他の参加メンバーの役に立てれば嬉しいですし、職場で魚の釣り方を教える練習をさせてもらおうとも考えています。そしてスキルや経験が鎧や仮面ではなく血肉になって、私自身が軽やかになれたらいいなと思っています。お願いするなんて忍びない…という気持ちでつい背負いがちな私ですが、スキルシェアをしながら、「これが宿題です!」と爽やかにお願いをする練習もさせてもらおうと思います。

最後に

長文でしたが、プログラム開始前の決意でした。運営兼コーチだけど、半径5mを変えたいメンバーの1人として、3ヶ月間のチャレンジをさせてもらおうと思います。現在Week0地点。少しドキドキしながら、準備をしております。


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