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ローラ姫の物語

 私はラダトーム王国の国王、ラルス16世の一人娘にして王位継承権第一位の保持者、ローラ姫である。王女として何ひとつ不自由のない日々を送ってきた。そう、あの日までは。
 あの日、私はいつもと違って朝寝坊をして、起きたのは午前8時前であった。あわてて飛び起きた私は、午前の服である黄色のドレスを頭からかぶり、鏡台に向かって座り、髪をとかしはじめた。
 すると突然、窓の外で騒々しい音がしたかと思うと、窓から巨大なかぎ爪が突き出された。次の瞬間、窓の周囲の壁はものすごい力で外側から壊され、一匹の巨大なドラゴンの頭がそこから覗き、私と目が合った。
 私はすかさず古代ルーン語の呪文の詠唱を始めるべく、身構えた。ところがそのドラゴンは意外なほど穏やかな声で、私にこう告げた。
「ローラ王女殿下、突然の来訪、ひらにご容赦いただきたい。それがしは竜王陛下の家臣、ドラゴンの「すえぞう」と申します。我が主君の命で、殿下を我らが城にお連れすべく、参上いたしました」
「要は、私を誘拐しに来た、ってことよね。合ってる?」
「は!おそれながら左様にございます」
 ドラゴンによって開けられた壁の外を見ると、無数のドラキーやキメラが滞空しているのが見えた。どうやらラダトーム王国の対空防衛網には根本的な問題があるらしい。これは王城守備隊の責任者を呼び出して、厳しく叱責しなければ……と思いつつも、ひとまずこの事態を何とかせねばならない。
 ドラゴラムの呪文で火竜に変身して、炎の息で一気に外にいる魔物たちは始末できるだろうと踏んだ。しかし目の前のドラゴンだけは、さすがに一発で仕留めるのは難しそうだ。ドラゴンだけに、炎の息の耐性があるかもしれない。そうだとしたらちょっとやっかいだ……。
 私は抵抗せず、ドラゴンの言う通りに従うという判断をした。ドラゴンは私を背中に乗せ、海を越えて彼らの主である竜王の城まで連れて行った。

 連れ去られた先の城で私を出迎えたのは、魔物たちの首領である竜王その人であった。すらっとした体形で、身長も高く、顔色は少し悪そうだったが端正な顔立ちで、眉毛は剃り落とされ、額は広く張り出しており、知的な印象を醸し出していた。なかなかの好男子である。なんとなくミュージシャンのピーター・ガブリエルを彷彿とさせた。
「ローラ王女殿下。このたびのご無礼、平にご容赦願いたい。この城の主人、竜王と申します」
 竜王は慇懃にそう挨拶の言葉を述べた。そのたたずまいは、君主たる威厳をたたえていた。
「竜王さま、ラルス16世が娘、ローラと申します。こたびはどのような用向きでしょう?」
 私は気圧されぬよう、真っ直ぐ竜王の方を見据えながら言った。
「さしずめ、この私を誘拐し、慰み者の寵姫にしようという算段なのでしょう。世にあまたある物語で、姫がさらわれるというのはたいがいそういう筋書きですからね。私にも覚悟は出来ていますわよ」
 そう言うと、竜王は少し困惑した表情を浮かべつつ、言った。
「姫さま、やつがれはそのような邪心は持っておりませぬ。やつがれには、大切な妻と、生まれたばかりの息子がおります。姫によこしまな手出しをするということは決してありませぬ」
 私はそれを受けて言った。
「でも、さらわれたお姫さまが無事でいるってことはありえないでしょ。そのうち、性欲をギラギラさせた魔物たちを呼んで、私を辱めようという魂胆なのでしょう」
「そのようなことは決してさせません。姫は大切な客人。ただ、我が国とラダトーム王国が交戦中という状況の今、十分なおもてなしができないことは、ご寛容たまわりたい」
 要は人質であり、外交の駒であるから、それなりに丁寧に扱ってくれるということだろう。

 私には竜王の城の中の一室があてがわれた。牢屋のような劣悪な環境ではなく、それなりの広さの部屋に、ベッドと化粧台が用意され、バスルームも備えられていたので、それなりに気を遣われたのだろう。ただ控えの間には常にドラゴンの「すえぞう」がおり、言ってみれば軟禁状態である。
 ただこの環境は私にとって苦痛でしかなかった。人質といっても、特に何かすることがある訳でもなく、ただ起きている時には三度の食事をとり、夜は寝るだけの、その暇すぎる状況に私の精神は二日目から悲鳴を上げ始めていた。
 すえぞうは私が退屈しているのを見兼ねて、いろいろ話しかけてくれたが、そもそも王女とドラゴンでは育った環境が違い過ぎるため、なかなか会話が盛り上がらなかった。ただ、ふとした時に私の手がすえぞうに触れた時、彼の尻尾がぴょんと跳ね上がるのを発見した。私が城で飼っているネコと同じ反応だったので、ネコにしてあげているようにリズムに乗せてすえぞうの身体を手でたたくと、すえぞうは喉を鳴らしながらでんぐり返しをして、尻尾をぱたぱたとさせた。それ以来、この「ぽんぽこぽん」の遊びは私とすえぞうの大切なコミュニケーションの手段となった。
 それにしても我慢ならなかったのは三度の食事であった。それは囚人に与えられる「臭い飯」ではなく、それなりに手がかけられたもので、ラダトーム地方の料理っぽいものも出されたが、味にうるさい私に言わせると、調味料の塩梅と出汁の取り方が根本的なところで分かっていないのである。私はすえぞうに言った。
「ねえ、お願いだから一度、料理長をここに連れてきて。私がレクチャーしてあげる」
「申し訳ありませんが、竜王様の許しなく、他の誰かを姫に合わせることはできません」
「そんな、ひどい……ねえ、お願いだから一度、料理長をここに連れてきて」
「無理なものは無理でございます」
「そんな、ひどい……ねえ、お願いだから一度、料理長をここに連れてきて」
「なにとぞご容赦ください、姫」
「そんな、ひどい……ねえ、お願いだから一度、料理長をここに連れてきて」
 そんなやり取りを百回くらい繰り返し、ようやくすえぞうは根負けして、こっそり料理長を私の部屋に連れてきた。
 キラーリカントの料理長は、緊張した面持ちで私の前に立っている。私は昨日のレシピを引き合いに出して説明した。
「昨日の煮物だったら、水400ccに対して醤油、酒、砂糖、みりんをそれぞれ大さじ4杯づつ入れて。砂糖入れ過ぎのように思うかもしれないけど、そこは思い切りが大事。具沢山だったら、味付けは濃い目でも大丈夫だから。あとコクを出すために顆粒の出汁を大さじ1杯入れるの。しいたけを生じゃなくて乾燥のを使うのだったら、戻し汁を代わりに入れても良いわ。でも戻し汁を入れたら、最初の水400ccからその分を引くのを忘れないようにね」
「……はい、勉強になります」
 料理長は真剣な顔でメモを取った。
「あとはお吸い物の出汁の取り方なんだけど、あれは水が問題なの。ラダトームの水は軟水だから昆布の出汁がよく出るんだけど、ここの水は硬水過ぎて、あまり良い出汁が出ないの。昆布出汁を使いたいのなら、ミネラルウォーターで軟水のものを使った方が良いわ。あるいは最初から昆布はあきらめて、ここではカツオ出汁主体にした方が良いかもね」
 そしてその日の夕食には、昨日と同じメニューのものが出された。
「……うん、煮物の味は格段に良くなったわね。あと、お吸い物だけど、昆布出汁はあきらめてカツオ出汁メインにしたのね……うん、カツオだけじゃなくてアゴ出汁も加えているのね。あの料理長、ちゃんとアドバイスしてあげればなかなかいい線、行ってるんじゃない?」
 私は料理長の腕前を見直す一方で、さらにこの料理をより良くするためには、実際の厨房の様子を見てみたいという欲求が高まってきた。
 次の日、私はいつものようにすえぞうと「ぽんぽこぽん」の遊びをしていたのだが、すえぞうが尻尾をぱたぱたさせて油断しているところで、ひそかにラリホーの呪文を唱え、すえぞうを眠らせることに成功した。その隙に私は城の厨房に向かった。
 ちょうど夕食の支度をしているところであったキラーリカントの料理長は、突然私が現れたことに驚いている様子であったが、私はその厨房の様子を見て、どうしても抑え難い衝動が湧き上がり、料理長のもとに詰め寄って言った。
「昨日のメニューの出来は良かったわ。でも今、ここの様子を見ると、まだまだ改善すべき余地があるわね。まず、この散らかり具合は何なの!あなた、調理をしながら食材の下準備もしているでしょう。それでは駄目!調理の前に、すべての食材の下準備を済ませてバットに並べておかないと。どうしても鍋に火をかけながら次の食材の用意をしていると、鍋を火にかける時間が一定でなくなったり、食材や調味料を投入するタイミングがいい加減になったりするので、面倒に思うかもしれないけど事前にすべての食材を下ごしらえしてバットに並べておいた方がいいわよ。そうすれば後は工程に沿って食材を順に投入すれば良いので、結果的には面倒くさくなく効率的なのよ」
 ひとしきり厨房の段取りについてレクチャーした後、私は部屋に戻ってその日の夕食を待った。はたして私のアドバイスを受け入れて作られたこの日のメニューは、やはりワンステップ上達したものとなっていた。

 数日後、私は竜王に呼ばれた。
「ローラ王女殿下、たいへん申し上げにくいことではあるのですが、ここ最近、城の中を勝手に出歩いたりされてはおりませぬでしょうか?」
「竜王さまにはすべてお見通しですね……でも、ここ最近になって、この城の料理は格段に美味しくなったと思いませんか?」
「それはやつがれも認めるところです。ただ、王女殿下が自由に城の中を行き来されるとなると、他の者たちにも示しがつきません。そもそも、城の各扉は厳重に管理されているのに、一体何故……」
 竜王はすえぞうをにらみつけ、すえぞうは小さくなっている。
「そんなのアバカムの呪文があれば……あっ、それはこちらの話です」
 私はつい、世間では忘れ去られてしまった、どんな鍵でも開けられる呪文のことを口に出してしまったが、幸いなことに竜王はその呪文のことは知らないようで、そのままスルーしてくれた。
「王女殿下、たいへん心苦しいことなのですが、ここしばらくは「沼地の洞窟」の地下牢に移っていただけないでしょうか」
 要は、この竜王の城からおっぽり出されるということのようだ。

 沼地の洞窟は、マイラ地方とリムルダール地方を結ぶ海底トンネルである。私も存在は知ってはいたが、まさか地下牢として使われているとは知らなかった。
 さすがに地下牢というだけあって、窓もなく、湿気もひどくて、生活環境としてはかなり劣悪であった。ただ、実際にそこに入ってみて分かったことは、意外と往来があって賑やかだということだ。この海底トンネルは交通の幹線でもあるので、人間、魔物に関わらず、かなりの行き来があるようだ。
 そこで私はこの地の利を生かして一儲けしようと思いついた。
 まずは地下牢を掃除して綺麗にした後、マイラ村で材木と家具、調度、食器類の一式を買い付けた。けっこうな量の買い物となったが、すえぞうが付き合ってくれたので荷物は彼が運んでくれた。そして材木を用いてカウンターとキッチンをDIYした。これにはそこそこ骨が折れたが、一週間ほどで完成させることができたので、椅子や棚などの家具と調度を設置すると、立派なラウンジが出来上がった。
 そして再びマイラ村を訪れて酒を買い付けてきた。マイラ村は米を原料としたワインが特産品だったので、私の店でもこのライス・ワインを中心的なラインナップにすることとした。そしてフードはそれに合うように、おばんざい系のものを取り揃えることとした。例えばとりの南蛮漬けや、きんぴらごぼう、小芋のたいたの、茄子の揚げ浸し、大根の煮物などである。
 店の名前はシンプルに「スナック 姫」にした。
 そしていよいよ開店初日である。うれしいことに開店祝いの花のスタンドがいくつか届けられていて、一際大きいものは竜王からのものであった。事前にマイラ村とリムルダールの町でビラ撒きもしておいたし、海底トンネルを行き来する人間や魔物にもビラを配っていたので、初日から、10人も入れば満席になる店内は、あっという間に埋まった。
 初日から幸先は良かったが、この客入りはご祝儀的なものでもあるので、平日にどのくらいコンスタントに客の入りがあるかが勝負の分かれ目である。その予測に基づいて食材を仕入れ、料理を用意しなければならない。私は慎重に検討を重ねた。
 しかしそれは杞憂に終わり、平日もコンスタントに来てくれる常連を何人も何匹もつかまえることができた。この海底トンネルは交通の要衝であるため、定期的に行き来する商人やビジネスマンやビジネスモンスターが多く、彼らが常連になってくれることが多かった。
 さすがに忙しくなってきたため、私一人で店を回すのに困難を覚え始めた。すえぞうは不器用で店のことはできないので、もっぱら買い出し要員で、それ以外の時は用心棒役であった。そこで私は温泉場にいた女の子を一人、スカウトしてチーママに据えた。彼女はそれまで温泉にやってきた観光客を引っ掛けて、20ゴールドでいかがわしいことをする商売をしていた。そんな彼女であったが、顔は私ほどではないものの、若くて胸が大きかったので、客にも好評であった。そしてじきに彼女目当ての客も付くようになった。さらに驚いたことに、彼女はなかなか機転の効く性格であったので、店のことも色々と任せることができるようになった。
 こうして開店から二か月が過ぎ、店も軌道に乗ってきたと思っていた矢先に、青天の霹靂のように事件は起こった。
 その日、店の準備を始めようとしていた私のもとに、神妙な面持ちのすえぞうが現れた。
「どうしたの、すえぞう。顔色が悪いわよ」
「実は……それがしが主君、竜王陛下が、ロトの血を引く勇者に討たれたとの知らせがきました」
「何ですって!あの竜王さまが……」
 私はあの端正な顔立ちの人のことを思って、言葉を失った。しばし沈黙が続いたが、私は重要なことに気が付いた。
「いったいなぜその勇者は私を救い出す前に、竜王さまを倒したのでしょう……順番がおかしくない?」
「実はその勇者、どうやら「二周目」だったようです……」
 すえぞうは悔しそうに歯ぎしりをした後、私にこう告げた。
「姫、ここでお別れです。姫のお目付け役という私の仕事も、今日で終わりました。これまでたいへんお世話になりました」
 すえぞうは丁寧に頭を下げたが、私は頭の中で違うことを考えていた。そして怒りがふつふつと込み上げてきて、ついにはそれを抑えることができなくなって、爆発させた。
「ほんとう、冗談じゃないわよ!勇者が私を救い出し、私と結婚して、一緒に新しい旅に出ないと、ローレシアもサマルトリアもムーンブルクも存在しないし、『ドラゴンクエスト2』に話がつながらないじゃない!あのガキ……二周目だか何だか知らないけど、私と結婚しないエンディングにするつもりなのね。そうはさせないわ!」
 私はすえぞうの肩をたたいて言った。
「さあ、行くわよ!すえぞう!」
「姫……行くとは、どちらに?」
「決まってるわ、ラダトームよ!」
 私はすえぞうの背に乗り、叫んだ。
「待ってなさい、ロトの血を引く勇者!このローラ姫から逃げようなんて、百年早いわ!」

【注釈】

・ ローラ姫は『ドラゴンクエスト3』の魔法使いさんの子孫という設定のため(「賢者さんの物語」参照)、魔法使いの呪文はすべて習得している。言うまでもなく勇者よりもはるかに強い。竜王が相手だと、彼女は回復系呪文をひとつも覚えていないため、一対一の勝負では苦戦する可能性があるが、打撃力の高さでは明らかに竜王より上である(メラゾーマなどの強力な攻撃呪文が使えるので)。

・ ドラゴン「すえぞう」の名は、『ファイブスター物語』のセントリー・ライブ「すえぞう」から借用している。ローラ姫のお目付け役を命じられていることから、竜王の家臣の中ではそれなりの地位にあるものと推測されるが、いつの間にか姫の子分扱いになっているところに悲哀を感じざるを得ない。

・ ピーター・ガブリエル(1950-)はイギリスのプログレッシブ・ロック・バンド「ジェネシス」の初代ボーカリスト(1969-1975)で、ソロ転向後もアルバム『So』(1986年)で世界的ヒットを記録し、今やロック界のレジェンドの一人となっている。身長180cm。

・ ローラ姫はやたらと性的なことを気にしているが、これは彼女の本性が肉食女子であることを暗に示している。なお『ドラゴンクエスト1』では、ローラ姫を救出すると主人公のアイコンが姫を「お姫様抱っこ」したものに変わり、姫を連れたまま宿屋に入ると、翌朝に宿屋の主人から「ゆうべはおたのしみでしたね」と言われることは有名である。

・ ローラ姫とすえぞうの「ぽんぽこぽん」の遊びは、エッセイストの新井見枝香さんの、飼いネコの「くーちゃん」を相手にした遊びから借用させていただいた。

・ 「そんな、ひどい……」はローラ姫の必殺技「無限ループ」である。姫の問いかけに「いいえ」を選択しても、「そんな、ひどい……」と返されて、また同じ問いかけに戻る。何百回繰り返しても同じ結果なので、この無限ループから抜け出すには「はい」を選択しなければならない。

・ 本作のプロットは、なぜローラ姫が竜王の城でなく沼地の洞窟で囚われているのか、という疑問から始まっている。当時のゲームでは、さらわれたお姫様はラスボスを倒すことで救出されるというパターンが一般的(例えば『スーパーマリオブラザーズ』のピーチ姫)だったので、ラスボスである竜王との対戦前にローラ姫を救出するという『ドラゴンクエスト1』の展開は斬新なものであった。なおゲーム上、姫を救出すると主人公のアイコンが姫を「お姫様抱っこ」したものに変わるのは前述の通りであるが、そのままラダトーム城に帰還しないで竜王との対決に臨むことも可能である。その際、竜王の台詞が「ほほう。姫をわしの所まで連れて来てくれたのか?ご苦労であったな」と変わるが、これは体良くおっぽり出した姫をわざわざ連れてきた勇者に対する皮肉と取ることができるだろう。

・ マイラ村の特産品である、米を原料としたワインは「ムーンブルクの王女の物語」にも登場しているが、言うまでもなく日本酒のことである。

・ 竜王が開店祝いの花のスタンドを届けているということは、彼は姫がやりたい放題やっていることを十分承知しているということに他ならない。

・ 姫がマイラ村からスカウトしてきた女の子であるが、20ゴールド払えば「ぱふぱふ」してくれる、いわゆる「ぱふぱふ娘」のことである(スーパーファミコン版に登場。なおファミコン版ではリムルダールに「おいで、ぼうや。ぱふぱふしてほしいなら50ゴールドよ」と言う女性がいるが、「はい/いいえ」の選択肢は出ないので、それ以上は何も起こらない)。「ぱふぱふ」とは何なのか、詳細は不明であるが、ローラ姫の台詞から推測する限り何かいかがわしいことのようである。

・ 『ドラゴンクエスト1』のストーリー展開としては、勇者は姫を救出すると、姫から「姫の愛」というアイテム(どのような形のものかは不明であるが、トランシーバーとGPSの機能を併せ持ったようなもののようである)をもらい、それは「ロトのしるし」というアイテムを見つけるのに必要となるものである。ただ「ロトのしるし」が落ちている場所さえ知っていれば「姫の愛」は必要ないので、ローラ姫を救出しなくてもゲームをクリアすることは可能である。その際、エンディングでも姫は登場せず、「姫と一緒に新たな旅に出る」という展開にならずに、勇者が一人で旅立つというストーリーとなる。

・ ラダトームに帰るにはルーラの呪文を使えばすぐなのに、わざわざすえぞうに乗って帰るのは、何となくそれの方がかっこいいという理由からである。そもそも姫はリレミトもルーラも使えるのでどこに囚われていても一瞬で脱出することができる。





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