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インガ・サンガ

インガ・サンガは、因果について探究する学びの共同体です。因果について疑問や好奇心を抱いた人たちが集い、初歩の初歩から奥の奥までを、一緒に学んでいきます。このマガジンでは、そこで得…
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#インガサンガ

新しくて確かな発見へ(#インガ律_02)

前回のインガ律では「科学とは何か」というそもそもの問いに始まり、インガ・サンガが参考にする科学哲学の態度を取り上げました。それは、科学哲学を「”もう始まっている科学”の方法を確かめる」ためのとして捉える態度で、それをカーレースにおける「ピットイン」に見立てて説明しました。 では、科学哲学にピットインしたとして、何を点検・整備すればよいのでしょうか?インガ律ではしばらく、自分たちが取り組んでいる探究・研究を点検したり整備するためのヒントを扱っていきます。 今回取り挙げるのは

インガ・アーカイブ 〜その3〜ライブ配信動画(#04,#05)

10月に行われた2回のインガ・サンガのライブ配信のレポートをお届けします。 ライブ配信#44回目のテーマは、山崎さんのほうから「#数理のモデル」の2回目のお題提供をしてもらい、トークを展開しました。タイトルをつけるとしたら、「人物から振り返る数理のモデル」がふさわしいでしょうか。統計につながる因果の探究をしてきた哲学者・研究者を中心に、これまでどのような考え方が提案されてきたのかを振り返りました。奇しくもこの日は今年のノーベル経済学賞の受賞者が発表される日でしたが、トークで

インガ・アーカイブ 〜その2〜ライブ配信動画(#02,#03)

先月になりますが、インガ・サンガでは2回のライブ配信を行いました! ライブ配信#2ライブ配信#2では、山崎さんからインガ・マンダラの「#数理のモデル」のお題を提供してもらいトークを展開しました。「統計学とはなんぞや」というところから、「数理のモデル」の基本となる考え方などの話題を交わしました。 ライブ配信#3ライブ配信#3では、ぼくのほうから「#インガ律」の話題を提供してトークを行いました。今回のテーマは「理論とモデル」です。「理論についての意味論的捉え方」という立場を中

科学哲学にピットイン(#インガ律_01)

今回からしばらく、「インガ・マンダラ」の中心にある「インガ律」を扱っていきます。「インガ律」では、科学哲学という分野から、因果にまつわる先人たちの探究を追いかけていきます。インガ・サンガにとって直球の内容ですね。 ただし、いきなりど真ん中を攻めていくのではなく、インコースの”そもそも”から攻めていきます。それは例えば、推論・説明・理論などの概念です。これ、当たり前のように使う概念ですが、いざそれを説明してみようとするとなかなか難しいですよね。あとで詳しく見ていきますが、こう