発声障害改善したよ コラムを書きます35【vol.165】
ではまた軽く書きます。声出なくなってからの感覚なんで、色々と違う所はあるかもしれません。
最初に舌の動きなんですが、腹筋の時のように後ろには動かしません。もしかしたら散歩している時など、かかと重心でその方向に動かしているかもしれません。これはこれで練習してみて下さい。
基本的には舌は吸盤化している所から前に動かします。鼻呼吸で、スポットから舌は、後ろに上に丸めます。そして舌の腹は上の前に動かします。(もちろん1回で言っても良いです。)
鼻と下唇と肩で固定している感じですね。ここでの姿勢は崩れません。話す時には力がいる時もあります。だったらここで沢山練習した方が良いと思います。
例えば「は~い」「お電話ありがとうございます。」を口に水を含んだまま言ってみる。鼻呼吸の後のこの姿勢は、不思議ですが、また鼻呼吸すると崩れてしまいます。舌が上に置いているのに、もう上に置けないみたいな感じです。
逆に口呼吸なら呼吸を追加できます。1,2,3,4,5回・・・。「あぶにゃい」みたいな、口に沢山空気が出る声にきっとなります。
「さ~ん」という姿勢が出ないからと言って、「いち~」の姿勢に変えていたら、練習としては違う物になってしまいます。ここでどれだけの声が出るかは大事だと思います。
では体重移動がある時の声の出し方になります。これは良くわかりません。腰に手を置いているとか、椅子で重心を支えているなど、その時は真っ直ぐ声を出せば良いと思います。
左目で55%で見ることや、歩いて立ち止まった時。右手でボールペンを持っていた時。こんな時に使っている気がします。軽くは伝えたことがありますが、もう一度伝えます。
ちなみに左目で見る事が多くても、力の入れ方はほぼ左右均等です。それが声を出すことだと思います。
左目に感覚があります。舌は少し左に行って浮きます。この時に左足に重心が来ます。さっき言った通り姿勢は崩れないので、これは意識だけです。
このように言いたかったのですが、少し左肩も、左あごも下がるかもしれません。自分の意識ではちょっと舌が下がって、左の下あごぐらいにいます。左足は重力を感じても、意識はしません。
喉は無意識と言ってましたが、この時点で言葉ではなく声を発しても良い気がします。それぐらい力を抜いて下さい。(ちょっとだけ喉が開いている意識をしても大丈夫です)
発声障害ではこのまま下がったままの癖があっても、おかしくないと僕は経験から思います。ここからの動きは、鼻の頂点が右に動く方向に声を出します。
つまり左のあごは所定の位置までもう一度上げます。左の肩は鼻の頂点に向かって上がります。内側が前に上に上がる感じですね。「は~い」みたいな柔らかい感じの声になります。
力としては左右均等に使って声を出すイメージです。
右側は「お電話ありがとうございます」みたいな声が多いですね。左の口の形(位置)はそのまま残します。そして舌が少し右から下がり、後は同じ動きです。
鼻の頂点は少し左に動かし、それに向けて右のあごと、右の肩でぐっと上げる動きです。舌が下がる時点で、喉を意識しても良いかもしれません。けれどそれは一瞬で、すぐ右のあごを上に上げる意識に移ります。
では次は「さん」の所の発声で、もう一度伝えます。
お題は「力が入ってしまう発声」です。
これは思ったんですが、「ミックスピザ」に、「えび入っているんですか。こっちの海老です。」や「コーラ入ってますか」と聞くとします。
「この言葉を言うんだ」「強調しなきゃ」と思っているかはわかりませんが、はっきり言う時は、右目の所の感覚になり、右側で舌が下がり、右側のあごを上げる発声になります。
もしそうだとしたら、最初から両方の肩が上がっている発声にするか、左の肩をしっかり上で作り、それに向けて声を出した方が良いかもしれません。
これは何となく思ったので、絶対ではありません。けれど、「さん」という発声に対して、その姿勢のまま声質を変える。とりあえず沢山やってみる。左の肩など姿勢を変えてみる。左側の声でクッションを作る。
もしここが原因だとわかったなら、メンタル的には少し楽かもしれません。筋肉的には、やればやるほど身に付くからです。
では右側の声です。両方の肩を上げて行き、左を上げると右手はペンを持つ姿勢に治まると思います。そこからまた肩を上げて行く動きです。実際には肩を開かなくても良いかもしれませんが、ここは僕が硬かった所なので、見てみて下さい。
ここからヘディングで「さん」の時は、肩が少し後ろか前なのか気になります。けれど最終的には、発声時はあごの関節の所を、奥歯の力を借りて、上に上げることが大事です。(普段はたぶん筋肉の力です)
つまり前後はあごも肩もあまり大事ではなく、しっかりと上側に鼻の頂点が左を向いているのに関わらず、左右均等に力を送ってあげることが重要になります。
何だか話す時には、また舌の腹が付いている気がするので、本当は浮かさなくても良い気もしてきました。ただスライドさせていたら、ここの筋肉はあまり使えてなかったのかもしれないです。
ちなみに何故鼻の向きを気にするかというと、体の軸に対して真っ直ぐ使えてないのが、過緊張に影響があったのかもしれません。これは上に前に声を使うというやり方をしていれば、そのうち良くなるかもしれません。
それと筋肉を使えなかった事象は別ですね。これは正しい声の出し方をしていれば、筋肉的には回復するものだと思います。
とりあえず1ヶ月単位で様子を見ながら、1年くらいかけても良いと思います。客観的にはゆっくりやるべきだと思います。
後1点だけお勧めを伝えます。普段声を出すのに、そんなに姿勢を意識してませんでした。本を読む姿勢では、肩の上げ方が足りないとは思いません。
そんな時に使ったのが、ブックスタンドという本をバインダーで挟む物です。1,200円くらいしたと思います。
右手で101ページ目の問題をペンで書く。左手は1~100pを動かす。また101ページを押さえる。(200pぐらいの本です。)
何だか普通に音読するよりも、声を出す動きに近い動きを手でやりながら、声を出せるような気がしました。
確かに上の前側で声を出すのは難しいかもしれません。そして右側で声を出す時に、声に力を入れないようにするのも、大変なのかもしれません。
けど本を高い位置で手で押しながら読むこと。そして左肩を上げ続けると、右手が勝手にペンを持つ位置まで力なく下がる。高い位置で連動させて、腕を動かしながら声を出すことは大事な気がしました。
筋肉的な原因が含まれていれば、きっと言える日も多くなるのではないかと思います。色々と頑張ってみて下さい。ありがとうございました。
「あ」や「お」も元々は舌を下げ、足に向かって声を出せば良いのかもしれません。あくびみたいな発声ですね。けれどこれでは日常生活で使えません。これを姿勢と筋肉で声の方向を変えているだけなのかもしれません。
100回に10回はそんな発声も試しつつ、僕が伝えた姿勢と筋肉も気にしてみて下さい。
追記
まずは歪みなく真ん中を使える状態を取り戻して下さい。ここが一番時間かかると思います。そしてしゃべる時の姿勢は、固定されているのでほぼ一緒です。
右側はちょっとだけ外を意識しながら、頬の筋肉をゆっくり前に持っていきつつ、ゆっくり内側に閉じていきます。
左側はまず高い位置(話す所)まで持っていきます。そこから肩や肘を後ろから押されているイメージを持ちつつ、そのまま声を出します。頬を使うというより、ちゃんと前側が使われていれば、筋肉全体を使う感じで大丈夫です。
左で押されたら、右も外に開くイメージになれば、上手く均等に使われていると思います。最終的には左も右も均等に使われます。そして前側も、もしこの高さで使ってなかったら、軽く使えるようになるはずです。
PCで文章を打つ時も、ここまで使えてなかったみたいです。本を読む姿勢なら尚更です。話す姿勢を意識して、文章を打つ時よりもちょっとだけ肩甲骨を上げていたら、声としては良い感じになると思います。
ふと思ったのですが、スポーツの時は、右肩が前に出ると左肩は下がる感じはあります。けど実際は体制が崩れないように支えられてます。まず左肩があって、それに右肩で同じような力を当てる。フォロースルーはまた違う動きで、力なく外に流れても大丈夫なわけです。
連動性が戻るまでは、右肩が出たら、左肩も後ろに下げずに同じ形を取る。(前側の練習なので、ずっとではないです) 筋肉が戻るまではこのイメージでやっても良いような気がしました。動きを取り戻すまで、適度にやってみて下さい。
例えばコンビニの時に、舌の腹を使うと良い意味で、下あごの左側でロックされてしまいます。ここから左肩を中に入れても、力強い声になってしまいます。
その時は一度伝えた姿勢から、口呼吸で少し息を吸う。その間に左肩を中に入れる。そしてまた話す時の舌の腹の使い方に戻す。(歩いている時の舌の腹から一度外すということです。もう一度鼻で吸っても良いと思います)
これで声が出るようになるかはわかりません。けれど柔らかい声を出したいのであれば、この方がたぶん出ると思います。
本日も読んで頂きまして、ありがとうございました。
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