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発声障害改善したよ 考察25【vol.115】

 では前回の続きです。

 肩甲骨の付け根が硬いから声が出ない。正直原因はここだけではないと思う。けれどここを左右に体を傾けた時に使うことになる。つまりもし喉の筋肉がねじれるようになっていたら、ここは必ず確認すべき場所ではある。

 腰痛の改善に「リモートコントロール」という話がある。たぶん「遠い所を動かす」みたいな意味だと思うが、背中と股関節周りの筋肉を動かせば良くなるということである。結局は兼子先生が言っていた神経は繋がっているから、そこをやれば良いという話と同じことである。

 原理はこれと同じような気がする。腰を伸ばすのは前回伝えました。肩甲骨の付け根も、4つ足の動きで伝えました。後はその上下の頭と腰を使うことである。頭の所で伸ばす動きも、子音の「S,T」を言いながら、筋肉を上に伸ばして行くことで柔らかくなるはずである。

 根本的なここが良くなれば、後は筋肉の回復を待つだけだと思う。

 それでは今日伝えたかったことです。

 まず口の中を丸いイメージを持つことです。左下のあごが右上に3mm動いたら、右上も3mm同じように動かして声を出しましょう。円の外側の軌道から声はカーブして真ん中に入ってくる感じです。

 後頭部と首は真っ直ぐにして、ボールがそれに潰されている円をイメージして、その真ん中から声を出してみましょう。今声を出しているイメージはたぶんこんな感じです。口の前から声を出すにしても、口の真ん中の奥側から声が円の真ん中を通って出ていくイメージな気がします。

 これではない時もありそうですが、メインは口の少し上の、この高さから出ていく気はします。あまり意識していなかったんですが、喉ではなさそうです。鼻腔で音を鳴らす。喉で音を鳴らす。これで意識を持っていくことはあります。けれど声自体は口の少し上から、少し下に下がった直線的に口に出ていくと思います。

 凄い大事なことだから、もっとわかりやすく伝えて欲しいと過去の自分だったら思います。けどこの声の出し方は大事なことではないです。どんな出し方でも大丈夫です。今はまず首と後頭部を真っ直ぐにして、口の中にボールを置いて、口の少し上の所から、ボールの真ん中を声が通って行く感じとしか言えません。確かに少し上から下に向けて声を出すというのが、できるようになってます。これは椅子に座っていても、立っていても一緒です。

 では続けます。練習して欲しかったのは、口の上半分で声を出す。その時に肩甲骨の付け根から上半分で動かすことです。ここは左右に体重移動してもらえれば何となくわかってもらえると思います。ここを上に引っ張って、軟らかくしてあげて下さい。普段から正しく使えていれば、硬くないはずです。

 発声障害の人は裏声の方が出しやすいと、たぶんほとんどの人が言ってます。そうなるとどこかの筋肉が硬いことになります。ここをクリアできたら、他にも硬い所がないか自分の体で探し当ててみて下さい。

 では次はシュート回転の声の出し方です。動き的には左手でマイクを持って、右手側に流す動きです。左肩を前に出して声を出してみましょう。たぶん歌とは逆の動きですが、腕組み理論からするとこっちの方が正しい動きです。

 外からスポット側の内に。そして、喉も右の外側までしっかりと開いてあげる意識を持ってあげましょう。ちゃんと周りの筋肉も含め、動かせているか確認してあげて下さい。

 では右肩が前も習得できたとします。そうなると声を出す時に、背骨から外から内に頬の筋肉などを使って声を出せるようになります。左外からスポットのある内に。右外から内にも同じ動きです。

 ちなみにこの声の出し方は普段から普通に使っています。声を出すようにストローを吹くのであるなら、背中、頬、唇、全ての筋肉を内側に集めるように使うべきです。やっていけば自然にできるようになります。だけど話せない時に充分これができている人の方が少ないと思います。両方のシュート回転の大きな声を、中央に集める。僕ができなかった動きをできるようになって下さい。

 では軽くまとめます。声の出す順序としては
①左右 上下の歪みを軽くする
②舌を丸める。(少し引く)アーチ状側に動かすことで、ねじれのない声を癖付ける。(他には負担はあっても喉には負担がない状態)
【横のひっかかりか、上のひっかかりかの違いなので、そんなに気にする必要はないです。】
③唇や頬の筋肉を使って声を出す。口の前での発声だけでも、遠くに声を出せるようになる。

 以上です。別にねじれた声があるという概念ではなく、上にやっていった方が早かったかなと思っただけです。それだけ、肩甲骨の付け根は硬いということです。

 僕は裏声発声のように肩を丸めていたみたいです。背中に定規を横に置くように、肩を横に開く姿勢にはちょっとずつ治っていきそうです。

 では軽くもう一つ伝えます。発声に慣れてくると、頬や唇は外から内に声を出しているのに、口角や口の後ろの筋肉は広げて使えます。子音だけ出して、後ろで声を作る。イメージはマイクに声は出しているのに、口の後ろの筋肉は右手側に広げていく感じです。

 動作としては難しいわけではないんですが、前で声を出しながら、口の後ろの筋肉を動かす。そうすると、口角などの口の筋肉が上に上がる。肩が上に上がる。なので必要な動きみたいです。

 僕はカウンター席の横の横の人に話しかけるのがまだ大変でした。それはこの筋肉がまだ使えてないからかもしれません。実際にやってもらえたら、口で声を出しながら、頬を横に動かすみたいな動きがわかってもらえると思います。たぶん背中さえ軽くなれば、こういった筋肉も使っていくうちに、全部戻ってくるはずです。

 ここまで伝えられたら、自分の動きをゆっくりと見直せば、何となく良くなる方向が見えてくるのではないかと思います。

 姿勢を治せば歌唱時の発声障害も治るのか気になる所です。例えゆっくりであっても、改善できたら良いですね。

 今まで読んで頂きまして、ありがとうございました。


 

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