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発声障害改善したよ14【vol.86】

 前回の続きで書きます。

 まず声を出す事について、勘違いしていたことです。スマートTVに向けて言う時に心掛けていたことは、イントネーション良く、はっきりと言うことでした。割り箸発声のようにできていないから声が出ないのだと思ってました。

 しかし、前回伝えたことによると、この必要はありません。あごを引いて、横側にゆっくり力を使えれば、良いからです。話すのに噛み合わせる必要はないから、頬をぷく~っと膨らませることの方が重要です。

 あごを引いて声が出ない。それはこの原因かもしれません。これを知らないと、あごを上げる方の発声なら出るので、こっちに行きます。僕はそうなりました。

 あごを引いて、肩に圧力が加わり広がる。ここからはっきり話そうとすると、横の力がなくなり、喉が閉じる。必要なのは、横の力をキープしたまま、ゆっくりと話すことです。少しだらけた声で構いません。口だったり肩の動きがそのまま喉の動きとリンクしていれば、わかってもらえると思います。

 僕が感じたのは、どうやって話そうではなく、どうやったら、一度横に開いた喉をキープしたまま声が出るかでした。そうなるとあごを引いた、口の低い横側を使う事が大事になってきます。

 例としては、テーブルに軽く左手を置き、肩に圧力をかけて、声を出し始める。そこから感覚的には2秒ぐらいかけて、右手の指先に力が入ってないか確認してからちゃんとした言葉にする。だから声の出し始めに全ての力を抜いてはいけません。

 これが合っているかはわかりません。ただ声が出るということは、徐々にあごを引いていく。徐々に左肩を前に出していく。声が止まってしまうとそこで動きが止まってしまいます。しかし、「は~~~い。」という言葉でも4つか5つぐらいの音を徐々に変えて出していると思います。

 低い所→上あご→鼻にかける→頭の上 (これはあごを上げるパターンです。)

 つまり音が変化していく上で、あごや肩の位置も変化していきます。そして筋肉が戻れば、この角度、場所なら話せるということに繋がります。

 ここで1度まとめると、声の出し方は、あごを引いて口の低い所を使う。ここがずれると、姿勢の面であごの外側を使わなくなったり、肩を後ろに下げる癖がつく。あごを上げてしまうためです。そして人によっては歪みに繋がる。

 先に歪みについて言いますと、治し方としては長座をしながら、左肩を前に出しながらしゃべるというのが良いと思います。毎回口の開け方や舌の動かす方向が変わってしまったら、これで良くなるはずです。基本的にはこの姿勢がメインであると思います。(歌唱時なら気にしてみて下さい)

 ちなみに声の出し方は、あごを上にして話してはいけないというわけではないです。僕はずっとこの話し方をしていました。けれどあごを引いて話すと、肩やあごを横側に広く使う。口の低い所に圧力を加えながら、下に引っ張る力と連動して声が作れます。

 つまり伝えたかったことは、喉を横に開く。その状態を維持したまま話すには、圧力を加えながら話すのが大事だという事です。あごを少しずつ下に引きながら。左肩を前に動かしながら話すなど、他の動きを加えることが、喉を開いたまま話すというのに大事になってきます。最初に言った通り、その力をなくすと過緊張になって喉は閉じてしまうのかもしれません。だからはっきりした声や大きな声はまた別の問題になります。

 ちなみにこれは発声障害の場合で吃音はまた別な気がします。自分の描くイメージ通りの声でも、発声障害では筋肉的に止まりそうだからです。

 1度まとめます。こう考えると、天井の隅に話しかける時と、スマートTVに話す時では違う動きだという事がわかります。練習の仕方もわかってもらえると思います。その場で一番話しやすい形にすればいいわけですから。

 僕はこのやり方で良くできるかはわかりません。ただ声が止まらなければ、さっきの通り声の感じも姿勢も一つの文章でも変わっていきます。声を一瞬で出すということも、本当は色々な角度で声が出る事で、できるようになるのかもしれません。その感覚は伝えられたと思っております。

 僕は右下から声が出せるようになって、口が大きく開いて、右の口角も上がるようになりました。声が出る事に繋がらなくてもこういった1つ1つが大事になってきます。声の事で言いますと、左肩が前に出るようになって、右肩も少し自由に動かせるようになりました。そうなると唇も少し前目で、下あごの筋力も戻ってきます。前重心の力を借りなくても普段からこれで話せるようになれば、急に声を出す時にも過緊張にならないと思われます。

 理論的には僕と同じ原因で声が戻る人もいるはずです。結局はどこかの筋肉が硬くて、それが戻れば、スムーズに発声できるからです。希望的観測もありますがそう思います。

 僕のを読んでもらえればわかると思いますが、もっと早く気付けば良かったということは沢山ありますが、無駄なことはなかったということです。今回だけでも3つの原因で声が出なかったと言っているわけですから、どれかに当てはまっていてもおかしくはないと僕は思っています。

 ちょっと長くなってしまいました。話すには頬骨より外、つまり頬の筋肉を良く使う事。そして肩やあごを、ゆっくりと動かしながら話す練習が大事です。これが今考える基本です。

 ここから声が戻るには、まだ長いかもしれません。しかし話すための筋肉や、姿勢はこれで良くなるはずです。人によって症状が違うため、これを聞く機会は少ないかもしれません。けれど僕の状態と照らし合わせて、自分の良くなる状態を探していって下さい。

 
 ちょっと補足で書かせて下さい。話す時に下あごを開いて力を加えます。ということは最初からその状態で話せば良いことになります。この動きは前に僕が伝えた、下唇を引いてから声を出すということになります。

 だから口で話す前に、下あごを引いてしっかりと使える状態を作る。そこから前重心にするなどのあごの角度を調節していくことになります。

 この話し方だと上の歯が見える話し方になります。そして、僕が言っていた前重心で話していたという感覚は少し違うことになります。正しくは下あごを広く使える状態にするのが1回。声が出ると同時にあごを引き始めるのが2回になります。だから正しくは2回の動作があったことになります。

 ちょっと話がそれてしまいましたが、無理に姿勢を変えるのではなく、意味を持って姿勢を変えて欲しいということです。そして、今考えると僕は話し始める前にこの予備動作があったと思います。他の人でも使っていたのではないかと思いますが、詳細はわかりません。

 別にこの話し方をメインにする必要はないので、練習程度にやってみて下さい。今使っているやり方もやりながら、他の声の出し方も習得するのが大事です。

 僕の今の感覚は、右の奥で声が作れるようになりました。それを上側に持っていっても、下側に持っていっても話せる感じです。何だかここで作れなかったから、無理に他の筋肉を使って声を出そうとしていたような気もします。使えてない所だと、まだその周りの筋肉や連動している所が硬い気がしますが、頑張ります。特に奥側はあまり使う機会が少なかったかもしれません。

 下側で話すのはゴールではなくスタートラインかもしれません。ただこれによって筋肉が柔らかくなれば、上側で話したり他の方法でもできるかもしれません。ゆっくりと治していって下さい。
 
 最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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