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発声障害改善したよ コラムを書きます37【vol.167】

 今日は話す時の、右側の軸はどこにあったのだろうという話です。

 右目、右肩、掌ぐらいは比較的力が入りやすいと思います。ここから話す時に力を抜くことは大変です。言葉が出れば良いですが、出なかったらさらに難しくなります。

 例えば歌っている時に、マイクを持って右肩を前に出し、右頬も内側に動かすとします。この時は左肩の方面に軸がありますね。では逆側はどこにあるかということです。

 「REPORT」でも「SUPPORT」でも良いです。「レ~」で巻いている舌を、声を出しながら伸ばします。「ポ~~~」では舌を巻いて、口の奥側の発声まで行きます。右肩はちょっと後ろに動かすぐらいでも良い気がします。

 日本語でも同じように声を出す時があってもおかしくないです。その時には諸説ありますが、右の肘を使って軸を作っていることもあります。

 つまり無意識です。軸がないはずはありません。そして実は聞いたことがありません。実際は感覚があって使っている人もいるかもしれませんので、それは確かめて行って下さい。

 けど言われてみれば、コンビニの店員さんも、お客さんも、腕を使わずに話している人は、基本的にそんなにいないと思います。

 これで使えるようになる筋肉もあるのではないかと思います。

 例えば左前のコーヒーカップを取るとします。掌で掴みに行ったら、強い声になってしまうかもしれません。その時は低空飛行で、肘を使って手を伸ばしてみて下さい。力を使わない声がきっと出ると思います。

 そして取る時と、持ってくる時で声の感じが違うと思います。右肩を引きながらの声もしっかりできるようになって下さい。


 今日書くのは、この右肘の所だけです。では一度その効果についてまとめます。

 1 右側で軸を作ります。その際には右肩も高く真っ直ぐ、姿勢が伸びた感じになります。

 2 右で軸を作れると、左肩が前に出る動きがスムーズにできます。基本的には、左肩が上がり、左頬が上がります。これとは別に前重心でも、左側で声を出す動きを助けます。

 3 これは応用です。右肘は少し外側にあります。なのでたぶん少し力を抜いた声が出せます。また外側の前側で声を出す時にも、そこで軸を作れます。

 わかりやすく書くと、真っ直ぐの軸。左側を動かす軸があります。それと外側の動きがあります。さらに徐々に外側を使っていくこともできます。


 3について伝えたいのですが、常時足の外側に重心を置くわけではありません。一言だけ言ったら、もうそこを使ってないこともたぶんあります。「レ~」だけ言ったら、もう違う言い方だったりしますね。

 確かに外側を上手く使えていれば、力は入ってないかもしれません。ちゃんと使っていければ、ゆっくりやっても良い気はします。

 では前側も重要ですが、後ろ側も伝えます。どっちも大事なのは、肘で軸を作ってあげて、右側の口の動きと連動させてあげることです。

 次の言葉は「APPLE」です。「エア~~~」を、右の下あごは外に向けて広げてあげましょう。肘で軸を固定する時もあります。また言葉に合わせて、一緒に広げてあげる動きも大事です。

 「ありがとうございました」の「あ」も右肩を後ろに下げながら言っても良いと思います。むしろゆっくり言っていれば、そのように動かすこともあります。「お疲れ様です」も一緒ですね。

 慣れたらスピードを早めてみましょう。コーヒーカップのように、肩を前で言うか、後ろで言うかは1秒あったら変えられます。

 発声障害では上手く使われなくて、弱っている可能性もあるので、ゆっくり言って、沢山筋肉を使ってあげて下さい。

 
 右肘の動きとして、体の少し前側の外側に置けます。なので言葉の始めの「あ」でも「お」でも、外側を使ってあげた方が、力を入れずに話せるのかもしれません。ここを軸にすると、左側も自然とさらに前側を使えるようになります。

 発音毎に前後は変えることができたのかもしれません。それは練習して掴んでみて下さい。

 意外と「ありがとう」の「あ」でも、外側を使った声は一言目だけの可能性もあります。それで声が出ないこともあるかもしれませんが、両方やってみて下さい。他のお客さんの肘の動きを真似て、声は最初は出ないかもしれません。けれど声の感じとしては、調子が良い時はきっと軽く声が出せる時があると思います。

 「ございました~」の「た」も良い練習になると思います。

 声の出し方なんですが、お腹から声を出していたみたいですね。たぶん机に肘を置くと、簡単に右肩が上がります。その力の反動でお腹を使っていたみたいです。たぶん声を出している人は、肘もお腹もほぼ無意識に近いと思います。なのでお腹を意識して声を出すのは、正しいやり方の1つです。

 たぶん今まで使えてなかった所が使えるようになると、軽さはあると思います。特に前側と、上側ができるようになると、姿勢も整うはずです。

 声を出すのは、基本的には内側に力がかかっているはずなので、鼻であったり唇は使って下さい。ただ所々動作の分で、外側を使う動きがあっても良いと思います。

 発声障害であったら、声を出すのに姿勢が大事だとわかってくれると思います。それに加え、動作の分で運動していれば出やすいなど、必要な動きがあります。

 さらに声の出し方で、頬を外側まで使うなど、元々できていたことが崩れているのが原因かもしれません。

 ただ筋肉が硬いだけなら、この3つで良い所まで行くと思います。もし良くなったら、いつの日か教えて下さい。

 本日も読んで頂きまして、ありがとうございました。



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