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寄り道:真夜中のradio star

お久しぶりです。洗濯日和というものです。
ここ最近出来事が多すぎて、何を書くか迷っていたら5月病の時期になってました。自分でnoteを始めたのに怠惰すぎる。

ありがたいことに今でも忙しい毎日なんですけど、先日聴いてたラジオが胸に刺さりまくっていたのでリハビリがてら短めにまた投稿してみます。(ラジオ聴く時間はあるんかよってツッコミは認めます。色々あるんや。

『昨日今日明日の日付変更線』

僕は今放送中の収録ラジオだとJ-WAVEさんで金曜日24時から放送している『ソニー損保 quest for the future』が好きです。

J-WAVEさんの色と小坂さんの仁、テーマ、作り方、これらが絶妙にマッチしていると思います。
J-WAVEの話し手は「ナビゲーター」と呼ばれるんですけど、それに相応しくリスナーをナビゲートしてくれる、新しいquest、そして気づきに。そんな枠組みにアテンドされたのは日向坂46小坂菜緒さん。彼女の興味への集中力、内側に潜っていく志向性、そして何より圧倒的な物事への嗅覚、これらはこの手の番組に対して最適解だと思っています。

もちろん、こういった話は綺麗事だけで成り立つわけじゃないのも十分承知の上で、でもきっと企画書を書いた人の中には、小坂さんのこういった仁を輝かせたいという熱が少なからずあったんじゃないかなって、思うんです。

そんなわけで毎週できるだけリアタイで聞いてるんですけど、5月17日の回がとんでも無く素晴らしかった。何がいいかというと、内容もさることながら、脱線力が良かった。

テーマは『ピーナッツ』
スヌーピーで知られたチャールズシュルツの漫画についてだが、チャールズの人並外れた継続力から、内容はルーシーが5セントでアドバイスをするという話題に移った。

その時、それまで優しく「自分に当てはめて」共感していた小坂さんが自分のことを口にし始めた。話題が『ピーナッツ』から『小坂菜緒』に移った。
自分も相談を聞くことが多いことから気づいた自論、いや、信念かもしれない、を話し始めた。そして今回のパンチライン

「皆さんは一人じゃないです、私がいる」

完全に話題は『小坂菜緒』だった。

このご時世、自分探しはイタいと指をさされ、自分の話をすればナルシシストと呼ばれ、よく考える(悩む)人は病んでると断定される。
そんな中で小坂さんは一歩を踏み出したし、制作はこの話題の流れを採用した。
これは小坂さんの勇敢さと制作チームの懐の深さとがなければ成り立たないのは当然だ。
しかし僕は何よりラジオに残っている人の話を聴くことを許容する文化を誇らしく思った。

今の時代、情報は質より量が重要視されていて一つの情報に構っている時間はない。正直にいうと僕はそれがとてつもなく息苦しい。

しかしラジオは時代に取り残されて反旗を翻してじっくりと人の話を聴く文化が残っている。作り手にも、ラジオスターと呼ばれるようなパーソナリティにも、リスナーにも。
これはラジオの特性上半分は必然だし、だからこそ情報を得るコンテンツとしてラジオがメジャーになる未来は残念ながら僕には現時点で見えない。(余談だが僕はラジオを最強のエンタメにしたいと思っている。異論は認める。

しかし、世界のスピードが加速するほどラジオのスローな文化は目立ってくる。他には代わりがない(ように一見見えてくる)。

そんな絶滅危惧種であって最近目立ってきた、チャンスが回ってきたラジオの世界で、僕は、深呼吸しても酸素が肺に入ってこなくて常に窮屈な人たちと傷を舐め合っていたい。そして未来の息苦しい人の避難所を守り、大きくしていきたい。

そんなことを改めて思わされた、とても心地の良い回でした。

p.s.
今回は日向坂46の「真夜中の懺悔大会」とanalog fishの「radio star」からタイトルをお借りしました。

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