タクフェス第11弾『晩餐』

タクフェス第11弾『晩餐』を見てきました。

あらすじ
未来。父親の死に際、先に他界していた母親の味噌汁が飲みたいとの要望 を受け、過去へタイムスリップ。父と母の会話から、母が子供を生めない 体だと知る。だとすれば、自身は誰の子供なのか…?


はじめの賑わいから、物語の核心に迫るタイミングで懐かしい雰囲気に変わるという流れ、本当に素晴らしかったです。観客席からも涙を拭ったり、鼻をすする音が聞こえたりするほど感動的でした。

永井大さんの前任は石黒英雄さんだったんですね。知りませんでした(笑)。

未来人が現れるという設定はおなじみですが、ワチャワチャと楽しい時間を過ごせました。オープニングの雰囲気を上手く引き継いでいて、何の違和感もなく劇に入り込むことができました。

物語の中核である「子供を産めない」という問題については、具体的な説明はされていませんでしたが、私の勝手な解釈ですが、そんな身体なら子作りはやめた方がいいですよ(笑)。

ストーカー事件は少し長く感じました。本筋との関連性は薄く、エピソード自体は強いのに、全体の扱いとしてはメインではないので、連続ドラマの一話一話なら良いのですが、一本として見ると盛り上がりがもう少し欲しかったです。ラストに向けて盛り上がる構造というよりは、山がいくつかある状態になってしまっています。一定の尺と出演者の人数などの制約もあるのかもしれませんね、と推測します。

ラストが映像となっており、まあ、"ハッピーエンド"という結末がスッキリと見せられるのは良いのですが、その前のシーンで博士の怒号が冷めてしまいました...。ハッピーエンドを望むなら、あの演出ではない方が好みです。

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