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自然に埋没して見えるもの


ジェットコースターのような気温の変化も一段落、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

ここ数日の暖かさで桜の開花も進みましたね。梅雨明けから、今年の夏はどうやら暑くなるらしいです。個人的には秋冬が好きなので、夏をどう楽しむかを今から考えています。

さて、2024年も既に三か月が過ぎました。日本では四月から新たなスタート、そして一区切り。

完全に季節は春ですが、冬の間に見た自然の記録を残しておきたいと思います。

寒さを舐めるな

二月末。東京でのライブ終わりから長野に移動、新幹線を降りて数歩で転びそうになりました。まさかホームに雪が、、、雪というよりほぼ氷。東京の温もりはどこへ?

そこかしこにトラップ

雪に慣れていないので、歩き方が良くないと分かっていても難しい。できることは、気をつけて歩を進めるのみ。

それにしても、雪でしか感じられない澄んだ空気が最高だな〜!!寒いのは好きなので、寒くてテンションが下がることはありません。

この時はあまり分かっていなかったけれど、寒さのお陰で普段考えもしないことが起こりました。

※そういえば、YouTubeでロシアのマイナス40℃?くらいの街の映像を見たことがあるんですが、車が凍らないように暖房付きの車庫に入ってました。逆にそっちか〜!っていう、人間が生きていくためには手段も方法も様々だなと関心しました。

さて、トラップに引っかからないよう歩きながらパーキングに停めてあった友人の車に乗り、フロントガラスの霜が溶けるのを待ちます。

助手席から見たフロントガラスの霜があまりに美しかったので急いで写真を撮りました。

今までも霜で見えない状況には遭遇したことがあったけど、全体的に白く細かくて。こんな風に模様を描いた結晶みたいになるんだな〜と小学生みたいな感想が脳内に流れました。

フロントガラス(窓霜)

しばらくして、前も見えるようになったので出発。パーキング出口で料金を払おうとしたら、なんと。窓ガラスが開かない。

なるほど。そうか。

スライドするはずのガラスが凍っている。そんなことあるの!?いや、実際あるんですね。

想像していない出来事。寒さを舐めるな、ということですね。

よく分からないけど、寒い地域では頻繁にあることなんでしょうか。

結果的に運転席の扉を少し開けて、そこから腕を伸ばして料金の支払いを済ませました。拍手!


自然を舐めるな

海や川、山も谷も危険がいっぱい。自然を相手に、年中無休で事故はつきもの。

海に行けば波の力には敵わないなと思うし、低い山でも滑落や遭難の危険性があるなと感じます。

駅のホームでも、街角でも転びそうになったけれど、雪に丁重な姿勢を忘れずに。そして常に気を抜かないことが大切だなと思ってました。

そしたら、雪より危険な相手が発覚。

皆さんご存知「つらら」です(笑)

その鋭利さと言ったら、趣味で工作に使っている特殊なピンセットより尖っている。

尖っているだけなら、包丁と一緒だよね?と思うレベル。しかし。つらら、溶けたら折れて落ちてくるんですね。勝手に落ちて砕けるならいいんですけど。

これ不意打ちで首や頭に落ちて来たら確実に致命傷を負いますね(想像したくないけど)

屋根から伸びるつらら

雪より気をつけるべきは、「つらら」だと気付いた2024年の冬。
これに気付いてから、軒先に堂々と光り輝くつららを注視しながら通過したことは言うまでもありません。(上ばかり見ていて転んだら本末転倒)


雨氷

美しいフロントガラスの結晶をみた感動が残ったまま、未知との遭遇は続きます。続いては、「雨氷」です。

ご存知の方はいらっしゃいますか?

過冷却状態の雨滴が樹木や電線、 建物等の地表の物体に付着して凍結し、その物体が透明な氷で覆われ る現象を雨氷という。

長野県林業総合センター

※詳しく知りたい方はこちらPDFをご覧ください

枝の一本ずつが氷で閉じ込められ、神秘的な輝きを放っている。絢爛な透明感、つるつるピカピカ。太陽が反射すると神々しくもある。

雨氷

雨氷は結構レアで、頻繁には見れないらしい。
立ち寄った地元の純喫茶にて、オーナーと近所のおじさんも「こんなに寒いのは久しぶりだな~」と話してました。

嬉しくて寒さも忘れ、たくさん写真を撮りました。忘れられない美しさです。

数々の雨氷現象に立ち会う


まだまだ見たことのないものがたくさんある。オーロラも見たいし、流氷にも乗りたい!!

諏訪湖の「御神渡り」も見てみたい自然現象のひとつです。(マイナス10℃くらいの日が連続すると、氷が膨張と収縮を繰り返して割れて小さな山脈ができる不思議)数年に一度しか見られません。

アンテロープキャニオンやイグアスの滝も見てみたいけど、そこに行けば見られるものではなく、タイミングが合わなければ見られない自然現象のほうが今は興味があります。これから、もっともっと旅をしなくてはいけません。


自然と相対する

あまりに美しいものを目にすると、信じられない光景だなと思う反面、この光景をずっと忘れたくないなと強く思います。

スリランカで見た夕日も、アンコールワットの日の出も。何年も前の体験だけれど、少し緊迫感さえ含んで、その光景を今でも思い出すことができます。

本当に自然の美しさには敵わない。雪とつららの危険性を散々語った後で言うな(笑)

人工的に何でも生み出せる時代だし、3DプリンターもAI生成も技術は素晴らしいけど。自然からしか感じられないパワーは強大ですね。

ここで、僕の好きな映画の中の台詞を引用します。

"There's a sunrise and sunset every day, and you can choose to be there for it. You can put yourself in the way of beauty. "
「朝日も夕日も見ようと思えばいつだって見られる。常に美しさの中に身を置きなさい。」

映画『Wild』より

座右の銘や好きな四字熟語とは違いますが、日々を過ごしながら、この台詞をとても大切にしています。朝日と夕日を見た時は、特に思い出す言葉です。(美しい景色や光景を見ると台詞が浮かびます)

趣味がサーフィンや登山でない限り、そんなに全身で大いなる自然に触れることはないと思いきや。日の出と日の入りは365日あるんですよね、遥か遠くでもなく、僕たちのすぐ近くに。

もっと自然に触れよう!とか、意気込むものではない。見ようと思えば一日二回チャンスがあります。美しさに身を置く機会は平等にあります。

以前、デンマークの有名なレストランが期間限定で東京に出店した時。ホテルの地下のキッチンで仕込みを行うのですが、「こんなに外と隔離された場所も珍しい」というようなことをシェフが言ってました。

ドキュメンタリーの撮影カメラを前にした感想というより、軽いノイローゼに見えました(実際結構疲れていた模様)

地下で仕込んで、エレベーターで上に運び調理してお客様にサービスする。一度も外気を吸うことなく一日が終わる。

そのレストランは、現地では客席からも自然が見えるし、扉を開けたら緑がどーん!みたいな場所なんです。そりゃずっと高層ビルの上下運動をしてたら精神的に参るよな、と思いました。

けど、言わせてもらえばオフィス勤めの人たちは皆が似たようなもんですよね。ランチか営業のために外出する以外は、基本ビルの中。

見ようと思えば毎日見られる。すぐ近くにある夕日も、近すぎて遠い、ああ無情。何このヤマアラシのジレンマみたいな状態は。

今日のタイトル、自然に埋没して見えるもの。またしても言いたいことがまとまりませんが、要するに自然は至るところにある。

日本人が一番空を見上げるのが、まさに今。桜の季節だと僕は思います。

普段空を見ることが少ない人たち(併せて普段植物の写真を撮ることがない人たち)も、街を歩けば「あ!見て!この木めちゃくちゃ桜咲いてるよ~!」ってね。ちょうど昨日外出した際に、そんな会話をしながら歩いている人たちにたくさん出会いました。

自分が桜を見るより、そんな光景がハッピーでしたね。

凍える手で作った雪だるま

新年度もたくさん自然と芸術に触れ、美しさの中に身を置いて過ごしたい。

長くなりましたが、雨氷があまりに美しく単純にシェアしたいなと思っていたのです。こんな自然現象見たことあるよ!!とか他にもあれば教えてください。

新たな日々のスタート、あなたに豊かな出会いがありますように。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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