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【読書録】大原扁理さん著書「年収90万円で東京ハッピーライフ」を読んで

こんにちは、ともです。
大原扁理さん著書
「年収90万円で東京ハッピーライフ」を読みました。
扁理さんは、週2日介護の仕事をして、
それ以外の時間を散歩や読書に勤しむという、
週休5日の隠居生活をされています。
この本は、その暮らしぶりを書かれたものです。
いま流行のサイドFIRE後のお話かなと思いますよね?
違います。
年収90万円で、本当にそういう暮らしなのです。
しかも東京で。
そんなことが可能なのか?と思いました。
でも、読んでみると本当に暮らせているのです。
なんなら身体的にも精神的にも豊かに暮らしていらっしゃいます。
幼いころから空気を読めず、
周囲と話を合わせられず、集団行動も辛い…という、
発達障害(神経発達症)のような症状があり、
(※自分的に読んでいてそう感じましたが本には書かれていません)
学生時代は相当に(読んでいて苦しくなるくらい)
辛い思いもされたそうです。
高校卒業後、進学でもなく就職でもなく、
生活費のためのアルバイトをし、ほぼひきこもり生活をスタート。
しかし、これがご本人いわく楽園だったとのこと。
なんやかんやで3年の月日が経ち、
人に会わなすぎて言葉が出てこなくなったことをきっかけに、
世界一周の旅に出るのです。
そこで、世界のどこにいても人間のすることは同じなんだ、
と気づいたんだそう。
日本に戻ってからは、
生きるのにあんまりお金のかからない場所を求めて、
東京の多摩地区に引っ越すのです。
なんと、家賃2万8千円!
家賃が安いことと、使うお金を減らすことで、
仕事もそれに合わせて減らし、
そして、タイトルの、
「年収90万円で東京ハッピーライフ」に落ち着いたんだそうです。
これって状況的にはほぼほぼサイドFIREした人と同じですよね?
そうじゃないのに、ここに辿り着けるのがすごいんですよ。
ある意味、精神的なFIREとでも言いますか。
衣食住はもちろん、生きるうえでの考え方や人生への向き合い方が、
悟りとは、こういうことを言うんじゃないか?と思いました。
常識とか、普通とか、夢とか、将来とか、
そういうものに縛られて苦しい人たちにとって救いだと思います。
最後に行きつくところはここだったんだ、という。
自分と向き合うのは苦しいしめんどくさいことですが、
結果的には最速だったりします。
扁理さんもおっしゃっていましたが、人によって正解は違うんですよね。
自分だけの正解のためには、
時には厳しい判断や、苦しい割り切りも必要だったり、
常識に背を向けることだったり、
結局、自分からは誰も逃げられないんですよね。
しんどいですが、結論、自分と向き合うことが一番ラクという…。

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